グリア様味覚細胞は末梢甘味適応の細胞間様式を媒介する
論文オンライン公開2024年11月18日
グリア様味覚細胞は末梢甘味適応の細胞間様式を媒介する
https://www.cell.com/cell/abstract/S0092-8674(24)01258-3
Gha Yeon Park1,2,5∙Geehyun Lee1,2,5∙Jongmin Yoon1,2∙ ... ∙Zhaofa Wu4∙Yulong Li4 ∙ Myunghwan Choi1,2,6choim@snu.ac.kr... Show more
ハイライト
味蕾のシナプス伝達過程において、味覚適応が促進される。
II型細胞からのTPは、P2RY2を介して、隣接するI型細胞における反応の延長を引き起こす。
I型細胞のウリナーゲ活性化は甘味に対する抑制性調節を提供する。
臨床的に承認されているP2RY2アゴニスト、ジクアホゾールは甘味の知覚を減弱させる。
要旨
味覚は一般に、甘味順応と呼ばれる、長時間の甘味刺激に対する感受性の減弱を示す。しかし、その機序は未だ解明されていない。今回われわれは、グリア様I型細胞が、化学感覚II型細胞との細胞間クロストークを介して、甘み適応の明確な様式を提供していることを報告する。マイクロ流体ベースの舌内イメージングシステムを用い、II型細胞から味覚求心性神経へのシナプス伝達に沿って甘味順応が促進される一方、I型細胞は時間的に遅延し、長時間の活動を示すことを発見した。I型細胞は、隣接するII型細胞からP2RY2を介してプリン作動性入力を受け、甘味のシナプス伝達に対して抑制性フィードバックを与えていることが明らかになった。また、P2RY2ノックアウトマウスでは、甘味を舐める行動が抑制された。本研究は、甘み適応の細胞間様式がベールに包まれていることを明らかにし、長時間の甘みの効率的なコード化に寄与している可能性がある。
抄録
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