マサチューセッツの森で発見されたエイリアンのようなウイルス
マサチューセッツの森で発見されたエイリアンのようなウイルス
https://www.science.org/content/article/alien-looking-viruses-discovered-massachusetts-forest?utm_medium=ownedSocial&utm_source=Twitter&utm_campaign=NewsfromScience
微生物にはさまざまな形があり、未知の生態系の多様性を示唆している。
25 JUL 2023
午後3時25分
クリスティー・ウィルコックス
M. FISHER ET. al., biorxiv (2023) 10.1101/2023.06.30.546935
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研究者たちは、マサチューセッツ州の森の土の中から、科学者たちが見たこともないような巨大なウイルスの宝庫を発見した。この発見は、比較的巨大な寄生虫であるこのグループが、研究者の知る以上に生態学的に多様であり、進化的にも重要であることを示唆している。
巨大ウイルスは直径が2マイクロメートルを超えることもあり、これは一部のバクテリアと同程度である。また、2.5メガバスに達する巨大なゲノムを持つこともあり、これははるかに複雑な生物のゲノムよりも大きい。藻類からこの驚くべき大きさのウイルスが発見され、アメーバに感染するミミウイルスが培養されるまでの間、このグループに関する研究のほとんどは淡水環境に生息するウイルスに焦点を当ててきた。特に堆積物や土壌には、地球上の全ウイルス粒子の約97%が生息していると推定されている。実際、ハーバード・フォレスト(ボストンの西に位置する約16平方キロメートルの地域)の土壌をゲノム解析したところ、多数の新種の巨大ウイルスが存在することが判明した。
そして今、電子顕微鏡によって、科学者たちは他の研究者が配列決定しかしていなかったものを見ることができるようになった。その形態の多様性は驚くべきものであったと、研究チームはbioRxivのプレプリントで報告している。研究者たちが期待した20面体の正20面体だけでなく、尾部、変化点、多層構造、チャネル構造など、無数の修飾が施されたものも発見された。長い管状の付属物を持つウイルスもあり、研究チームはこれを「ゴルゴン」形態と名付けた(上図)。さらに、これらのウイルス粒子の多くは、ほとんど髪の毛のような突起で覆われており、その長さ、太さ、密度、形状はさまざまであった。
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この発見は、巨大ウイルスが宿主細胞とどのように相互作用するかについて、ウイルス学者が多くの発見をしなければならないことを示唆している。このことは、これらのウイルスが土壌やその他の場所で果たしている生態学的役割が、ひどく過小評価されていることを意味している。
論文番号:10.1126/science.adj9542
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