移植片対宿主病に対する糞便微生物叢移植後の真菌マイクロバイオームのプロファイリング： 第1相介入試験からの知見
臨床試験
移植片対宿主病に対する糞便微生物叢移植後の真菌マイクロバイオームのプロファイリング： 第1相介入試験からの知見
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36280104/
Yannouck F van Lier et al. 2023 Jan.
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引用
要旨
腸内細菌叢の崩壊は同種造血細胞移植（HCT）においてしばしば観察され、移植片対宿主病（GVHD）を発症した患者では特に顕著である。ドナー糞便微生物叢移植（FMT）は、腸内微生物の多様性を回復させ、HCTレシピエントにおけるGVHDを減少させる。GVHD患者における腸内真菌群集の構成や、FMT中に真菌分類群が移行するかどうかについては、現在のところ不明である。われわれは、ステロイド不応性GVHD患者を対象としたFMTの臨床試験において、真菌叢に焦点を当てた二次解析を行った。我々は、17人の患者と健康なFMTドナーの糞便中の真菌叢を、内部転写スペーサーアンプリコン配列決定法を用いて特徴付けた。われわれの研究でFMT材料の大部分を提供したドナーは、経時的な腸内細菌叢のn-of-1研究に相当する。このドナーでは、真菌叢の組成は経時的に変動したが、細菌叢は16ヵ月間安定したままであった。ステロイド不応性GVHD患者のベースライン便検体からは、ステロイド依存性GVHD患者よりも頻繁に真菌DNAが検出された。大部分の検体で真菌分類群を検出することができたが、ドナーからレシピエントへの真菌叢移行の証拠は認められなかった。本研究は、より伝統的な細菌性微生物叢とともに真菌性微生物叢のプロファイリングが可能であることを示し、その方法論を確立し、GVHD患者の真菌性微生物叢組成に関する最初の洞察を提供するものである。
キーワード 急性移植片対宿主病；同種造血細胞移植；糞便微生物叢移植；真菌叢。
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