S308 免疫不全患者におけるClostridioides difficile感染に対する糞便微生物叢移植の有効性
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結腸 - 標準的研究
S308 免疫不全患者におけるClostridioides difficile感染に対する糞便微生物叢移植の有効性
Berry, Parul MBBS*; Tariq, Raseen MBBS; Pardi, Darrell S. MD, MS; Khanna, Sahil MBBS, MS
The American Journal of Gastroenterology 119(10S):p S220-S221, October 2024. |DOI: 10.14309/01.ajg.0001030600.69365.7d
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はじめに
クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)は、免疫不全ホストの脆弱性が高く、治療選択肢が限られているため、免疫不全ホストに重大な健康リスクをもたらす。微生物叢に基づく治療法はCDIに対する有望な戦略として浮上しているが、免疫不全集団における安全性と有効性はまだ十分に検討されていない。
方法
開始から2024年5月までのPubMed、Embase、Cochrane Libraryにわたる包括的な文献検索により、免疫抑制中、移植レシピエント、化学療法中、HIV感染者を含む免疫不全患者におけるCDIに対する糞便微生物叢移植(FMT)の包含基準を満たす研究を同定した。免疫抑制を受けていない炎症性腸疾患患者を対象とし、免疫不全患者における転帰を個別に報告していない研究は除外した。症例報告は除外した。統計解析はランダム効果モデルを用いて行い、研究間の異質性を考慮した。
結果:
9件のケースシリーズと25件のコホート研究からなる34件の研究が対象となり、767例の免疫不全患者が含まれた。665人の患者を含む30件の研究のデータに基づく、免疫不全患者におけるCDIに対するFMTのプールされた一次臨床治癒率は84.03%(95%CI:78.6%-89.4%)であった。複数回のFMT後の臨床的治癒率は88%(95%CI:85%-91%)であった。移植患者、免疫抑制療法を受けている患者、悪性腫瘍患者、混合コホートなど、免疫不全患者のさまざまなサブグループ間で有効性にばらつきがみられた(P =0.0024)。注目すべきは、移植を受けた患者で有効性の推定値が最も低かった64.3%(95%CI:[55.1%;73.5%])に対し、がん患者を報告した研究のサブグループ解析では有効性が最も高かった84.4%(95%CI:[75.2%;93.7%])であったことである。混合コホートのサブグループは他よりも高い異質性を示した。
結論
FMTによる微生物叢修復は、免疫不全宿主におけるCDIに対する有効な治療選択肢であり、高い臨床的治癒率を示すようである。われわれのサブグループ解析は、FMTの利益を最大化するために、免疫不全患者の異なるカテゴリー間でCDIに合わせたアプローチを採用する必要性を強調している(図1)。
図1: 一次治癒率のフォレストプロット(N=30試験;一次治癒を報告していない試験または参加者が1人の試験は除外;P-値=0.0001)。
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