P95 多民族のIBD患者コホートにおけるIBD治療としての糞便微生物移植の位置づけと受容性

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ポスター発表

P95 多民族のIBD患者コホートにおけるIBD治療としての糞便微生物移植の位置づけと受容性


  1. ジョナサン・チースブロウ

  2. ピーター・リマー

  3. ナヴィーン・シャルマ

  4. ナビル・クライシ

  5. アドナン・アフメド

  6. タリク・イクバル

要旨

はじめに腸内細菌異常症は、炎症性腸疾患(IBD)患者の炎症を引き起こす重要な要素であると認識されている。ランダム化比較試験により、IBDの治療法として糞便微生物叢移植(FMT)の有効性と安全性が示されており、免疫抑制(IS)とそれに伴うリスクを回避できるため、魅力的な治療選択肢となっている。

FMTの受容性、およびIBD患者がFMTを既存のISに基づく治療法と比較してどのように位置づけるかについて、外来患者アンケートを用いて調査した。

方法多民族が暮らす大規模なNHSトラストのクリニックに通院するIBD患者を対象に、IBD外来受診前に、治療プロトコール、投与経路、試験、安全性データの詳細を含む、マイクロバイオーム治療センターと共同開発したFMTに関する情報パックを送付した。予約後、参加者はアンケートに回答し、IBD臨床医に治療に関する質問をする機会が設けられた。Pearson Chi2(IBDタイプ、民族性、ISや手術の経験の有無、ISの連続治療回数)とANOVA(Bonferroniによる年齢補正)を用いて、調査群間の回答の差異を評価した。

結果48名の患者が表1に示す属性でアンケートに回答した。79.2%の患者が、IBDの治療法としてFMTを受け入れる可能性が高い、または非常に高いと回答した。FMTかISの選択肢が与えられた場合、82.75%がFMTを希望した。77%は、どちらかの選択肢があれば、ISの前にFMTを選択する。調査対象者の35%がISのリスクを懸念している。FMTの受容性、FMTとISの嗜好性、他の治療法との位置づけについては、グループ間、年齢間で差は見られなかった。

結論本研究の結果、IBD患者はFMTを受け入れ可能な治療法であると感じており、ISよりもFMTを選択し、ISよりも早期に治療を開始することが望ましいことが示された。

IBDの治療として、ISと比較してFMTの安全性プロファイルが良好であることと相まって、IBDの初回治療または早期治療としてのFMTの有効性を検討する無作為化比較試験を実施する機会があり、ISの同時使用または過去の使用がない場合のメカニズムを探ることができる。

抄録 P95 表1


https://doi.org/10.1136/gutjnl-2024-BSG.177

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