Clostridioides difficileにおける鞭毛と毒素の相変化は選択的Rho依存性終結によって媒介される

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Clostridioides difficileにおける鞭毛と毒素の相変化は選択的Rho依存性終結によって媒介される

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38278436/

Mercedes A H Warren Norris et al.
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概要
クロストリジオイデス・ディフィシル（Clostridioides difficile）は、鞭毛と毒素遺伝子の発現を制御する鞭毛（flg）スイッチの逆転により、鞭毛と毒素の相変異を示す腸内病原体である。転写終結因子Rhoは、「flg-OFF」スイッチ配列を持つ細菌の遊泳運動を優先的に阻害する。C. difficileのRhoがこの選択性をどのように媒介するかは不明であった。C. difficile RhoはN末端挿入ドメイン(NID)を持ち、これはRhoオルソログのサブセットに見られ、多様な機能を付与する。ここでは、Rhoがどのようにしてflg-ONと-OFFのmRNAを区別するのか、またC. difficile RhoのNIDと他のドメインの役割を明らかにした。in vitroのATPアーゼアッセイを用いて、Rhoはflg-ON mRNAの左反転反復を含む領域に特異的に結合するが、flg-OFF mRNAには結合しないことを明らかにした。C.difficileのin vivoおよびin vitroの一連のアッセイ系を用いて、NIDが安定なヘキサマーを形成する能力に影響を与えることによって、おそらくflg-OFF mRNAのRho終結に必須であり、RNA結合ドメインがflg-OFF特異的終結に重要であることを明らかにした。本研究は、C. difficileにおいてRhoがflg mRNAと相互作用し、鞭毛と毒素の相変化を媒介する新しいメカニズムについての洞察を与えるとともに、ATリッチゲノムを持つ生物におけるRhoを介した終結についての理解を広げるものである。

キーワード：鞭毛スイッチ、遺伝子制御、不均一性、運動性、転写終結。

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