Clostridium difficile感染症に対する糞便微生物叢移植と再発性尿路感染症への影響について
Clostridium difficile感染症に対する糞便微生物叢移植と再発性尿路感染症への影響について
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36946907/
ニコル・ウッドほか、Urogynecology(Phila)。2023.
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アブストラクト
重要性 再発性尿路感染症(rUTI)は管理上の大きな課題であり、糞便微生物叢移植(FMT)はrUTIにプラスの影響を与えることが限定的に示されてきた。
目的 本研究の目的は、過去にrUTIと診断された患者とrUTIの診断歴がない患者において、Clostridium difficile感染症(CDI)に対するFMT後のUTI率を比較することであった。
研究デザイン 2015年から2020年の間にFMTを受けた女性患者のうち、3次ケア紹介センターのデータベースから特定した後方視的コホート研究である。電子カルテを照会し、FMT前3年間およびFMT後5年間の人口統計学的特性およびUTI特性を調べ、rUTIの既往歴のある患者とない患者で比較した。
結果は以下の通り: 135人の患者が含まれ、そのうち17人はrUTIの既往があった。培養証明されたUTIの数の中央値は、FMT前の1年間(P = 0.003)および3年間(P < 0.001)ともに、rUTI群では1、非rUTI群では0であった。FMT前後のUTIの多くは大腸菌UTI(53.8%)であり、何らかの抗生物質耐性を有していた(54.6%)。比較的、FMT後の1年間では、UTIの頻度や抗生物質の投与に群間差はなかった(0 [0-1] vs 0.5 [0-1], P = 0.28).FMT後1年間のUTIの頻度が減少する傾向は、rUTI群でみられた。生存分析では、rUTI群では非rUTI群と比較して3年UTIフリー率が有意に低下した(76.5% vs 90.1%, P = 0.07)。
結論 再発性CDIに対してFMTを受けた再発性UTI患者は、FMT後にUTIの頻度が減少する傾向がみられた。
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