献血と私

私は2回献血をしたことがある。

『献血とは、病気の治療や手術などで輸血や血漿分画製剤を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティアです。』
日本赤十字社 ホームページ

私と献血の出会いは大学だった。
大学での空きコマ(授業のない時間)を過ごそうとコンビニへ向かっていたとき、中庭で献血してくれる人を集めている人がいた。

テントを建てて、その奥には献血車がいた。

以前から、献血をすると自分の血液に関することも判明するし、お菓子ももらえるらしい!とは聞いたことがあり、興味はあったが、ショッピングモールなどで見かけても時間がないことが多く参加できていなかった。

家族が献血しているところを見たことがあるわけでもなかったため、身近な存在だったとは言えなかった。

しかし、今は大学内でしかも時間がある。

友達も同じように興味を持ち、「献血してみたい!」と言っている。

チャンスは今しかないと思い、友達含めて4人で並ぶことにした。

まず問診票を記入して、そのあと質問を受ける。
最近食事をしたのは何時ごろですか?とか、お薬は飲んでいますか?とか、こんな場所(海外のある地域)に行ったことありませんか?とかである。

その後、初めてだった私は献血カードに情報を記録するために名前や住所、生年月日などを入力したうえでより詳しい問診を入力した。

そして医師の方と最後にお話をしつつ血圧を測られて、献血車へ移動する。

その中ではまず血液を少量取って血液型とか、ヘモグロビンの濃度を調べてもらう。

しかし。私含め4人で参加した献血のうち、私以外の3人はここでいなくなってしまった。どうやらヘモグロビンの濃度が基準に達していなかったようだった。

そんな中私はクリアしたため、実際に献血をした。

10分から15分くらいベットに横になって献血をしていた。

自分の血がぐるぐる回ってパックに入るのを物珍しくジーっと見ていたらあっという間だった。

看護師さんも優しくて痛くないし、こりゃまた行きたいなと思った。

帰りはお菓子やジュースをもらって、気分が良かった。

なんだか大人になれた気がした。
誰かのためになるかもしれない。顔は見えないけどその先で喜んでくれる人がいるかもしれない。

私はまだ輸血を受けたことがないし、若いし、元気だ。

献血をするには年齢制限だったり輸血を受けたことがないことだったりと条件がある。

その条件に該当しない限り、献血に協力したいと思っている。

血液は科学がこれだけ進歩している今も開発が難しいもののひとつで、私たちの身体から頂戴することが何よりの解決になる。

人への無償の愛が血液を通して伝わればいいなと願いながら、次の機会を待っている。


(この文章は日本赤十字社のホームページを参考に、実体験を交えて書きました)https://www.jrc.or.jp/donation/

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