観劇デジタルスタンプラリーについて素直に思うこと

懇意にしている団体さん達が協力して行う「観劇デジタルスタンプラリー」
一演劇ファンとして、思うところをまとめてみました。こういうののリアクションは速さが大事と思っておりますので。

公演順に
①Bobjack Theater「ボブジャック秋の短編祭り」
2023年10月18日〜22日 シアターKASSAI(池袋)

②劇団6番シード「屋根裏のバーニャカウダー」
2023年10月25日〜29日 シアタートップス(新宿)

③img「片思いの天使たち」
2023年11月1日〜5日 ザ・ポケット(中野)

④@emotion「IKIZAMA」
2023年11月8日〜12日 六行会ホール(品川)

⑤劇団ドガドガプラス「SEXY女優事変 リフレ&リスカ篇」
2023年11月24日〜30日 浅草・東洋館劇場(浅草)

にて実施。(公演リンクは表示されなかったので元ポストから)


素直に応援の気持ち

まずこれは持ちたい。邪推なんてなく、むしろ各団体もしかしたら本来リピートするかもしれない、物販を買い増ししようとしたお客さんの予算がほかの団体に流れるかもしれない。というリスクを承知で参加されていると思います。それはおそらく根底には(良い意味で)他団体のお客さんも奪ってやろうという意気込みがあると言えるでしょう。そして何より、共通するファン層の方があと1回観劇すること、共通していないファン層の方が「せっかくだから行ってみよう」という選択を取れるようになって欲しい。という気持ちの現れなのではないでしょうか。

実際、@emotionさんは見切れ席2500円、imgさんはB席2500円なので、今の小演劇界ではかなり安く、+‪αをしやすい公演と言えるでしょう。もちろん、ほか3団体のチケットを安くしろという訳では全くありません。全団体7000円以上とかだとちょっと一言言いたかったかも知れませんが。

個人的には、こういった言葉だけでなく具体的に「色んなお客さんに来て欲しい」「小演劇はこれだけ盛り上がっているんだよ」という姿を見せてくれる団体様はすごく応援したくなります。もちろん予算の都合やスケジュールの都合で全て行けるかというと分からないのですが、逆に言えば無理して5公演全部でなくても、特典が貰えない2公演までだけでもこの企画で足を運ぶ回数を増やしたっていう事実は嬉しいと思うのでどんどん発信して行くべきだと思います。

勇気を持って言えるか

各団体ならびに関係者、キャストの方には今回の企画の趣旨を読み取って盛り上げて欲しいと思う次第です。例えば、今これを書いているのは10月12日ですので、最初のBobjack Theaterさんの公演までは1週間切ってるのです。始まるまでにどれだけ他団体が拡散できるかで信頼関係は大きく異なるのかなと思います。逆に日程が早い団体も、自公演が終わったらそこで終わり、ではなくて終わってからもそれぞれの形で盛り上げて欲しいなと思います。これはキャスト陣も同じです。自分たちのチケット枚数にダイレクトに関わってくるので「よかったら○○も観てね」とはなかなかいいにくいかもしれません。でも、この企画があるということについては、勇気を持って「○○も観てね」と言って欲しいです。そうしたらきっと「じゃあせっかくだからあなたの扱いでチケット買うね」というお客さんがいるはずです。少なくとも私は今回の企画で+‪αの公演を観るならそういった姿勢の方の扱いで買おうと思います(例えそれが知らない人でもだ)

そして主催団体も勇気を持って「まずは観るだけでもいいから」「1番安い席でもいいから」と言い出せるかです。今回の大きなテーマは今まで見えていなかった団体同士の協力です。それによって小演劇界を盛り上げようという目的だと思っています。小演劇界を盛り上げるには間違いなく新規のお客さんが増えることが必要で、そのお客さんは間違いなく最初の1歩は最低限の出費のはずなので、そういったお客さんが来やすくなるように心がけて欲しいなと思います。
「チケット1枚だけでしかも1番安いんですけど」っていうお客様に対しても、心から「来てくれてありがとう」と言える空気感を是非。と思います。もちろん、パンフレットを始めとした物販については「買ってくれてありがとう」の気持ちを忘れてはいけませんね。

他団体に波及するか

この5団体を盛り上げるのではなく、大義名分は「小演劇を盛り上げる」です。当然ながら他団体にもこの影響は波及して欲しいと思っています。
前述の通り、他団体を宣伝するって少々ハードルが高く勇気のいることだと思います。でも、普段から小演劇が盛り上がって欲しいと言っている団体、役者の方こそこういうムーブには乗って欲しいなと思います。私が思うには、今回の企画で劇的にお客さんが増えるかというと、ちょっと分からないです。が、同じような企画を何度も起こすせば必ず「2500円で演劇観れるなら誘ってみようかな」「元○○の人出てるの凄い」みたいな流れが出てくるはずです。
キャスト個人でも、この企画についてどう思うか、全く関係の無い人でも一言物申して良いと思います。ビジョンが同じ人は一緒に仕事しやすいですからね。
今後同じように、横の繋がりが見えてくると良い意味で小演劇界の結束も見えてくるのではないでしょうか。(もちろん、村八分になりそいな怖さは与えないで頂きたく)

またら本企画はまだまだ草分け的な存在だと思っています。おそらくもっとこういう事が出来たんじゃないかとか、うちならこうするのにとか、私だったらこういう行動するかな?といった思惑は沢山出てくると思います。そういった思いはどんどんぶつけるべきだと思うので、もしここを見ている関係者の方がいたら是非ガソリンを投じて欲しいかなと思います。
私自身も、この企画は手放しで応援するつもりはなくて、ある種のリトマス試験紙になると思っていす。上記のように、当事者が形だけで何も行動を起こさないようでは企画に賛同はしませんし、ましてや主催や劇団員がそこに行動を起こさないのだと、その団体は誠に勝手ながら評価は下がります。それは当該団体だけに限らず、明らかに知っているはずの、普段から小演劇界が盛り上がれって言ってる人がノーリアクションだと「あっ…(察し)」となります。
言葉で言うのは簡単です。あとはこの企画が出たあとの行動だと思います。是非、参加団体もお客さんも、そして今後の演劇界がハッピーになるような結果になることを望んでいます。

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