衣装つき通し20分から得られるもの #あり今2024

応援させていただいている、img様の舞台「ありのままに生きろ。今」の冒頭20分が公開されました。私は制作側の人間ではないので、詳しくはおそらくRPしてくださる主宰様のポスト等を参照ください。
目的としては、ワンチャンこのnoteを読んで何かが動かないかなと思っている次第です。


さて、私が一番に感じたのは主演の永島聖羅さんの人間くさい芝居。就活生という役どころながら、赤ちょうちんの立ち飲み屋の横の席で愚痴っていそうなくらい、顔をクシャクシャにした姿や、目が笑ってない偽りの姿を演じているのが印象的でした。AKB派だった私は永島さんのアイドル時代をほぼみてないのですが、なんというかお高く止まらない「こっち側」に降りてきてるお芝居に見えました。見えているのはほんの一部なので、ここからどう感情を揺さぶってくるのか。ファンの方以外にも楽しみになった方は多いでしょう。
あの表情を、間近で見た感想は是非自分の言葉でお伝え頂きたい。

img的な良さが出たのは、中村静香さん、中里萌さん、岡田彩花さんのシーン。演劇だけでなく誰もが味わったであろう不条理。imgらしい、ちょっと心臓がキュッとなる瞬間。ご都合主義だとここから「○○さんも実は頑張ってたんだね、ごめんね」みたいなオチは容易に想像つくかなーとは思いますが、そうならないような気がします。(まだ読み合わせは未視聴)

また、全体的に前作の片想い天使よりも座組の力が底上げされてる印象もあります。個人的にシリアス系、群像劇が好きなのもあるかもしれませんが。
もちろん、完璧ではなく、まだ演劇特有の「本番を迎えてから馴染む」感がないのも事実。まだ衣装に着せられてるかなーというところも。それは大阪ABCホールから着々と成長していく姿になるでしょう。特に、舞台経験の浅い方々はロングランかつ地方を回る経験なんて味わえないでしょうから。(ベテラン勢(怒られちゃうかな)にも期待してます)

選ばれない側だったことの方が多い。という人は沢山いるでしょう。私の世代は就職氷河期と言われ、お祈りメール、就職浪人、100社落ちなんて沢山いました。バイト先の学習塾に就職できた私自身も結局転職してますし。事実今の会社でも「なんであいつが?」と思うシーンがもあります(人事異動の時期ですからね)
そんな不条理で、理不尽で。嫉妬にまみれた経験のある人はきっとこの作品の中の誰かに共感できるのではないでしょうか。「私の方がもっと辛かった」と言える人もいるかもしれませんね。
お客様の中には、選ぶ側に立つ方もいると思いますし、私のようにこれから出世して、選ぶ側になる人もいるかもしれません。そういった方がどういう感想を抱くのかも楽しみです。

あと、昨年の明日の卒業生たちのように、結構舞台上を本役とモブ役が入れ代わり立ち代わりになるので、そこに目を慣らすというのもありかなと思います。ネタバレしたくないという人は、いっその事ミュートでもいいから、「あ、こういう感じになるんだ」というのを肌感で掴んで欲しいですね。


この感想を読んで「推しの名前がない」と思われた方もいると思います。もしも「うちの推しは凄いぞ」という視点があるならぜひ140字でも、ツリーにしてもいいから言葉にしてみてください。

「私の名前がない」という出演者の方へ(いるのか?)
私は埼玉公演のチケットを買っており、観に行きます。この20分じゃ語りきれないことを改めて書かせて頂きます。そもそも冒頭20分なので、ふわっとした印象になりがちですし、物語の根幹である「選ばれる」「選ばれない」というところもあるので、敢えて細かく拾わずにいようと思います。


迷っていた方が「行ってみよう」まで行かずとも「ちょっとYouTube見てみるか」くらいに思えるような、何かのきっかけになれば幸いです。

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