とある国の短期留学体験記 〜洗面台の話〜
こんばんは、みみおわです。
とある国の短期留学エピソードシリーズですが、わたしの中では一番衝撃的だった話をします。
(ご期待されて裏切ってしまったらごめんなさい)
(そして、写真のような綺麗な代物ではございません)
洗面台って落ちるもの?!
留学中のある日、もう留学も終盤に差し掛かって来た頃でした。
いつものように洗面台で服を押し洗いしていた時でした。
*****
ちなみにここで、とある国での留学生のお洗濯事情をご説明しておきます。
このとある国の留学生のほとんどは洗面台で手洗いをしています。
というのも、
寮の洗濯機は一回利用するごとにとんでもなく煩雑なプロセスを経るのです…
1.まず1階で寮母さんに洗濯機を使いたい旨を伝える
2.お金を払う(1回約1000円)
3.一緒に洗濯ルームの鍵を取りに行く。
4.上の階にある洗濯ルームで洗濯をする。
5.1階の寮母さんに鍵を返しに行く。
6.自分の部屋に戻り、洗濯物を自分の棚やら掛けられそうなところに掛けられるだけ干す。(1回の洗濯でTシャツなら3枚くらいを干すのが限界。靴下等小物は平置き。)
〜繰り返し〜
とまあこんな感じなので、
留学生のほとんどが自室の洗面台で洗濯をしていたわけなんです。
*****
そして、いつものように、
洗濯をしていたわたし。
ギュッギュッ
ごしごし
““ガッッ””
…ん?今何か言った?
洗濯を再開するわたし
ギュッギュッ、、
““ガシャーン””
「(へ??!?!)」
驚きのあまり絶句するわたし。
洗面台が落ちて、
部屋にいたルームメイトも飛び出して来るくらいの音で、
割れた。
ルームメイト「どうしたの?!!なにこれ!」
わたし「なんか、普通に洗濯してたら、落ちた(涙声)」
わたし自身は軽い膝のあざで済んだが、
さて、どうする?これ。
新しい洗面台を調達に行く
寮母になんと言われるか分からないなぁ、と思いつつ相談をしに1階へ。
(とある国では、留学生は基本的に何をやらかすやら分からん外国人、と思われているらしく、基本的に寮の管理人だろうと優しくはない。)
案の定、呆れられたような顔をされ、
とりあえず洗面台のショールームに行くように告げられ、場所を書いた紙を渡された。
翌日のうちだっただろうか、
すぐショールームに出向き
ルームメイトにわけを話してもらった。
(わたしは現地語初心者で話すことはほとんどできなかったため)
まずここでお金を払うことが必要、
お金を払ったら引換券のようなものをくれるらしい。
それを持って、郊外の倉庫まで洗面台本体を取りに行く、とのことだった。
洗面台の代金は3000円ほどだった。(これに関してはとても安かったと思う、そもそも現地の物価は日本よりやや安くらいである。)
代金を払い、そのまま郊外へ向かう。
電車で1時間ほどのところだ。
電車を降り、一応道ではあるところを進んでいくと、そんなにかからず倉庫に着いた。
倉庫にいるお兄さんに引換券のようなものを渡すと、
しばらくして弱々しいダンボールに入った新品の洗面台を持って来てくれた。
最初は一人で運んでいた。
しかし、徐々になぜか重く感じる不思議。
最初、余裕〜〜とか言っていたのに、
交代で持ってもらうことになった。
ルームメイトも疲れが出て来て、二人で運んだりした。
電車から地下鉄に乗り換えて
寮の最寄り駅に着く頃には二人がかりでも重たくて休み休み運んだ。
途中から現地の心優しい男性が一緒になって運んでくれた。(感謝)
寮に着くと、その日はたまたまエレベーターが稼働していてなんとかそれに載せた。
もう腕がぷるぷるガクガクして持てそうにない、とルームメイトも同じことを思っていただろう。
しかし、エレベーターは無情にも7階に着いてしまった。
そこからは引きずるように運んだ。
箱が少し破れたりもしたが、もう気にしている余裕もなかった。
箱の中身は無事に寮の自分たちの部屋にたどり着いた。
もうクタクタになって、その日は寝たんだと思う。
取り付けの日とその後の話
後日、寮の修理工の人と遭遇した。
お礼を言おうと思ったら怒鳴られた。
言っていることは、申し訳ないが全く分からなかったのだけど…
たぶん「普通に使っていてこんなことになるもんか!ありえん!」
みたいな感じだったと思う。
申し訳ないけど、ずっと怒鳴っているので退散した。。。ごめんなさい。。。
普通に使っていただけなのに、、、
なぜ洗面台が落ちたのか。
未だに謎のままである。
にしても、二部屋の共有スペースのものであったから、
ご不便をお掛けした二部屋の方々には深くお詫びをさせてもらった。
しかしその1週間後に、
同じ階の別の部屋の共有スペースで
洗面台が落ちたらしい。
そういう時期だったんだろうか。
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