2024年上半期買った本の話
こんばんは。
上半期買って良かったもの記事の前に、本について語ろうと思います。
おそらくコンビニの次に本にはお金を費やしているのに、何一つ記録を残さないのは勿体無いと思ったのです。
ただし、なぜ買ったのかとか、読んで何を得たのかとか、終始、個人日記の範囲は出ません。
レビュー、書評ではございませんので悪しからず。
スペシャルサンクス、Amazon Kindle unlimited。
ここに挙げているより買っていますが、「あえて感想を言っていいなら、この数冊だな」、というセレクトになっております。
とはいえ、最も良かった数冊ではありません。
すごく良かったけどまだ感想書けない、みたいな本は書きません。
クリティカルな感想も書きたくて選んだものもございます。
では早速、離脱されることを考慮しまして、とにかく推せる一冊について書きましょう、ハイ、ドン。
MVP
最も心動いた本
生き延びるための事務
漫画の作りなので、大変読みやすいです。
しかし、私は内容を理解したとは言い難いです。
結局、この本で言う「事務」とは何ぞや、と、核を読みこぼして読了後ももんやりする理解力の低さ。
エクセルを使って家計の財務を管理したり、パワポ使って人生や夢への行動指針を作ったりすることではなさそうだぞ、ということは辛うじて読み取った。
そういった文書作りがレクチャーされている実用書だと思って読み始めたのに、あてが外れた。それらは、本書によれば所謂「ダサいジム」のようです。
主人公(と言うべきでしょう。)の恭平さんは、「文を書き、絵を描き、音楽をして生活する」という生き方の理想があり、それを本書で定義するところの「事務」を疎かにせずに実行し、現実を創っていくサクセスストーリーです。
私も、「文を書き、絵を描き、刺繍をし、自分のご飯を自分で作る生活」をするのが夢です。会社に勤めることに使っている時間を、それらに変更するのが夢です。
多分この理想の生活をするには、馬鹿げた額のお金は必要ないでしょう。しかし今は、住む場所のお金はおろか、かろうじて生きる額も、会社を抜きにして稼ぐことができない。
それは私が「事務」をしていないからなのかもしれない。日々文を書いてないし、日々絵を描いてなく、日々刺繍をしておらず、料理をしていない。
まずしたいことをしていないと、話にならないのです。それから順序立てて考えていば、実現できそうな気がしてきます。
一歩一歩、その一歩の重要さを教えてくれる本だと、私は受け取りました。
ひとつひとつ、事務を重ねていけば、途方もなく遠く感じた夢もまた、現実となるのかもしれません。
漫画部門
人にすすめたい漫画。
サピエンス全史
説明不要の超、有名書籍。学生時代に発売されて、かなり話題になっていたように記憶しています。
人間の歴史を説明するには、生物学、化学、科学、ありとあらゆる分野を複合的に見なければならないのだなぁ、と感心しました。
文で読むにはダルいのですが、漫画だとサクサク読めるので楽しかったです。
こちらの本は、進化論の世界線の話だと思うのですが、最近は、パンスペルミア説が話題ですね。
それが経緯とともに証明されると、チンパンジーからホモ属へのミッシングリンクの謎が解き明かされますね。楽しみです。
ある設計士の忌録
漫画部門のMVP。
ピカイチに面白いです。みんな読んで欲しい。
洒落怖全盛期に育った人間からすると、似た雰囲気があってワクワクします。
語り手は工務店の田中氏。霊感のある設計士の「先生」が、本業の傍らその力を使い、呪術の掛け外し、悪霊生き霊、時には神や荒御魂を相手取り、建物や土地を鎮めたり、神降しをしていくお話です。
よくある霊能者系マンガとは違い、ウン千万とか企業レベルのお金を請求するところが面白いです。命がかかってたり、経費がかかるのでそれくらいが妥当なのかも。無闇に人に頼られないための自衛とか。
ぜひとも読んで損のない面白い漫画です。怖いのが苦手な方でも楽しく読めるはず。
神様というのは全く、理不尽なエネルギーだなぁ、と納得させられます。
ジョジョシリーズ
かつて語っているので割愛します。
今季買ったのは主にスティールボールランと、ジョジョリオンです。
おもしれぇ〜ッ!
スピ、宗教、ライフスタイル部門
知らなかったことを知った本。
大祓詞
前項の、ある設計士の記録に影響されて、大祓詞とは何かを知りたくて適当に買いました。(「先生」が山の神の使者を退ける場面で唱える。)
冒頭に全文が載っているので、テンション下がった夜は時々ぷつぷつ読み上げて気分を落ち着けています。
神様も集まって相談するんだなぁと思い、フフ、と微笑めます。
思っていたのと違い、なんだか爽やかな景色が広がるような祓詞だなぁ、と感じました。
また、古の神道というものがある、というのも初めて知りました。常識なのかな?
いずれにしても、昔の人は自然から何か見えないエネルギーを感じとっていたのかなぁと思いました。
天を味方につける生き方
「エコビレッジビルダー」という聞き慣れない職業の方のお話。この方の人生も壮絶で、大変面白くて、スルスル読み終わってしまいました。
幾度谷底を味わおうと、生きる。ということの尊さを見ました。
自給自足の村づくりや、世界に何が起きても生きていく力とか。自分は危機では生き残れないタイプですが憧れるなぁ。
一番心に来たのは、宮崎の田舎に、求められて村を作ったけれども、いざ始まると言う段になって、仲間は掌を返し、横から全部取り上げられて、村から追い出されてしまうというエピソード。
こういう人間の、自分の利益を守りたくて平気で人を蹴落とすところ。我良しの狡くて醜悪な部分。どうしても許しがたい。
その点、著者の方はどう飲み込んだのか。ここも読みどころです。
今日、誰のために生きる?
前述の本を買ったことによりAmazonのAIによって出てきたお勧めの本。
ペンキアーティストのショーゲンさんという方が、アフリカで経験したことのお話です。
彼はシャーマンの村長から、「私たちの生き方は日本人から教わった」とか言われます。(古より全世界と混血してるので、日本人とは?というところで私は首を傾げる。)
日本人が世界をあーだこーだ系の言説は、ネットではよく聞く話だなぁ。流布される目的も意図もわかるなあ、失敗したかなあと思いながら読み始めたのですが。(一滴でも右の気配を感じると鳥肌が立つ戦後レジームズブズブの私。)
日本人どうこうの部分より。
村の人々との、人間としてのやりとりこそが真骨頂かと思います。(何人だとか本当はどうでもいい気がします。)
同時に、お節介だなぁ、と少しゾッとします。それでも、彼らのお節介が私にとって美しく見えるのは、全て一人ひとりの純粋な善良さと愛の上に成り立っているからだと気づきます。
自分がかつて経験した、田舎の「お節介や絆」というものは全て、各人の利益に結びついていたから気持ち悪かったのです。親ぐらい歳の離れた人が、心配するふりして噂話の種を探ってくる不気味さ。
「日本人の目覚めが世界を救う」とか、正直知ったこっちゃないです。日本とか関係なく、全世界の人が善良に生きれば。
であれば、村長のいう「2025年7月5日」以降の世界は、いい意味でやってこないでしょう。
古事記転生
今日誰のために生きる?を買ったことによりAIからなぜか勧められた本。
古事記か〜。気が進まないな〜と思っていました。
昔から、イザナギの根の国〜黄泉平坂〜禊のムーブが受け入れられなくてですね。
なんなん、穢らわしいから禊ぐって。勝手に見といて引くとか、なんなん。と思ってたわけです。
しかし、この本の解説によって、「あぁ、イザナギもイザナギで思うところあったんかもしれないなぁ」と、溜飲が下がったような気がします。(まあ本当は単純に「ヤッベマジ汚ねえ、マジえんがちょ、まじグロすぎ。まじ穢れ。マジ臭すぎ。さっさと水で流したろ」ムーブなのでは。)
ところでこの本が面白いのは、古事記の世界に転生し、大国主(ナムチ)の体に乗り移った主人公サムが、己の人生の課題に気づき、向き合うためだというところ。
どんな課題があって、どうするかというところは読んでいただく方が良いですが、
なるほど、これは誰の人生でも、今生きている世界でも起きているな。わざわざ解決を体験するために物事は起きるんだな、と私は理解しました。解決するかしないかも、何度でも選べると。何度でも逃げるを選ぶこともできてしまうと。
健康、メンタルヘルス部門
自分の体で人体実験してみたくなるもの。
自律神経が10割
かつての著作をまとめられて一冊にした本。
一つひとつは、「今日のワンポイント」的な短い読みやすいメッセージで、なるほど試してみよう、と思わせる簡単さがあります。
自分の不調は、自律神経に由来するものが多いんじゃないかと思っていて、どんな時に崩れやすいんだろう、と気にはなっていました。
この本によると、結構簡単にバランスが狂うようですね。たしかに怒ったりすると、体が不快で気持ち悪い感じがします。
中でも、病に近いレベルでやってくる恐怖や不安は、なかなかコントロールできません。しかし知識として仕入れると少しだけ心強いです。
同時に、これをやっちゃうと自律神経が乱れる!というストレスやプレッシャーにもならないようにしなきゃ…と、結局乱れまくりの日々を送っております。
本当の自分に出会えば、病気は消えていく
私は幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩んでいました。30過ぎても残っていたのですが、いつの間にか治っていて、治った原因に思い当たることがないのです。当時は食事内容も変えてないし。
この本によると、アトピー性皮膚炎には、ある心の特徴が影響しており、それがなくなると寛解することが多いと。
確かにそうだったのかも…と半分納得です。
アトピーは治りましたが、今は胃腸の不調に苦しんでいます。小麦をたったり、白砂糖や甘味料を抑えたり、添加物やフォドマップに気をつけたりしていますが、改善する見込みはありません。
もしかしたら、食事とか生活習慣じゃないのかも。これも精神なのかな〜?気の持ちようで治るなら、なんもコストいらんからそうしたいです。
ビジネス、キャリア、マネジメント、ライフハック部門
ノータイムで実利をもたらすもの。
移動する人はうまくいく
若者、特に学生向けだと思います。
大人、特に家庭を持っている方にはあまり関係がない内容じゃないかな、と思います。(というか、家庭を持って簡単に動けない状況にあること自体が、すでに一般的に『うまくいった』結果かと。)
「会社の近くに住み移動時間という無駄を減らせ!」が社畜界の常識だったから、むしろ移動を推すというコンセプトには驚きました。(ただし通勤に時間をかけろという本ではない。笑)
確かに、高校や大学の頃、大きな距離を移動する人ほど、実現力がある人だったなぁと思います。分かりやすく留学や放浪の旅に出る子だけでなく、隣の県から毎日地道に通学してた子とか。お金もらえるわけでもなく、仕事でもないのに。尊敬に値する忍耐。
今年の春頃に、いわゆる「秦氏」の方が書いた本『サムライ開運法〈2024版〉―秦氏の秘儀・2600年の封印を解かれた運の底上げ術!』があります。
これもまた、『移動』が開運のキーになっています。
肉体の座標を定期的に大きく変えること。
これって思ってるより人間に影響を与えるのかもしれません。
通勤距離が長いことを、最低・最悪・超悪手と思っていましたが、逆に生産的になれる時間かもと思い始めました。一旦家に帰ると、本とか読む気しないもん。都市伝説系YouTubeとか少年漫画とかしか見たくないもん…
実際、通勤時に常に本読むようになりました。そしてマンガでも、くだらない実用書でも、スピ系でも何読んでもいい、と決めたら心が少し楽になった。
でも長距離通勤が毎日だと、体めちゃしんどい。要らぬ苦労を自ら負ってる感否めない。。
超一流エンジニアの思考
職域が変わったことにより、この手の作業が増えてきた、もしくは、作業者としてやってきた時以上のことが求められることが増えてきました。
Microsoftエンジニアのレベルは高すぎるけど、高いものを垣間見ても悪くはならんだろうという判断で読んでみました。
著者の方が、Microsoftの超一流エンジニアと共に働く中で見出した実践的な方法論です。
悪例として挙げられている「タスクに優先順位つけて、全部やる」を今はやってまして、「エッセンシャルなものだけやる」という推奨の方法は、伝統的日本の組織では難しいので真似はできなさそう。
技術的な思考のサイクルとしては。基本わからないし、これが私の仕事の全てでもない(←重要)ので、AIに聞きながらやっています。
しかし、AIへの質問力が試されます。
もっと低レイヤーな部分から知識をつけていかないと、適切な回答が得られる質問ができないし、与えられた回答を自分の試験環境に落とし込むことができない。
それはこの本からも言葉を変えて言われます。
自分のレベルでも活用できそうなところといえば、急がば回れで、基礎知識やドキュメント、仕様の読み込みです。また、とりあえず手を動かして偶然性に頼ることをやめ、思考して設計することです。
確かに、あるメソッドの厳密な仕様を知らないが故に、こう書いたらどうなるかな?みたいなのを何回かパターンを試すという無駄を踏んでることに気がつきました。
基礎を身につければ、この本の推奨するように、意図やアーキテクチャへの理解が素早くできるようになるでしょう。
検索や調べ物を大幅に効率化できるようになり、進みも早くなるでしょう。
まともな本ではよく言われてることですが、実際にやれるかとなると、できないんですよ。毎回急ぎでその場しのぎで。
しかも仕事以外の時間に関連ドキュメントやテキストなんて一切読みたくねえ。という超一流怠惰ニストの思考。
指示通りができない人たち
マネジメントで困っていたので。私はチームで心理的安全性を担保する存在になりたいのです。
とはいえ、自分も「指示通りができない人間」として困ってきた経緯があるので、できない人への理解は自信があったのですが。
どうやら、指示通りできないタイプもたくさん種類があるようで、自分がこうだからこの人もこうだろう、というわけにはいかないことがよくわかりました。(当たり前か?)
大前提として、ある一つの会社の指示通りにできなくとも、場所を変えれば活躍できるのは間違いない。
私も、しがみつかずに軽やかにいられたらな、と思いました。
続ける思考
別の記事で書いたので、割愛します。
続ける、というのはもっと身近で良いのだ!
マネー部門
キラリと光る一言を求めて。
お金の減らし方
お金部門のMVP。
お金の本は読む方ですが、どの本にも、どの本とも違う独自のキラリと光る提案があるので、面白いです。
愚直に、収入>支出とすることで結果的にお金が増えていく。投資や宝くじや預金等の積極的経済行為ではなく。「仕事の方が、ギャンブルや投資よりも投資効率が高い」とのことです。すげぇや。
私にとってこの本の最もエッセンシャルなアイデアは、「必要なものは買わない。欲しいものを買う」です。(「は?食材とか子どもの教材とか必要なんですけど?」と思うでしょう。)著者は小説家さんなので、言葉狩りにはあまり意味がありません。ぜひ読んでください。
次点で、「収入の2割を趣味に使う」です。2割も使えるて、ワクワクしませんか。大金ですよ。めちゃ楽しくなる考えでした。
漫画 バビロン大富豪の教え
有名な本を漫画にした本です。ワシは漫画じゃないと難しい本は読めへん。
この本は、わかりやすく何箇条形式でポイントをまとめてくれています。七つ道具、黄金法則、てやつですね。
この本のメカウロポイント(目から鱗)は、一つめの黄金法則「収入の1割を貯蓄せよ」でした。
今生で何度も聞いてきたような言葉ですが、よく考えたら、「収入の1割を貯蓄せよ」とは聞いてないな、とふと思いました。天引き貯金しなさい、とか、毎月3万円貯蓄しなさい、とかは聞いてきたけど。
実際、1割貯蓄を始めると、なんともいえない活力が湧いてきました。だからなんやねんて感じですが。きっと1割という数字が何かあるんでしょうね。
逆に、私に再現不可能なのが、「より良きところに住め」、です。たとえこれが真実だとしても、今3万円台の家賃ですら、綱渡り生活ですからね。これ以上で生きていける気がしません。でもやったら変わるのかなぁ〜?破産しない?
私の地域では、5万程度の家賃では、快適さも設備も築年数も、3万円台の家とそんなに変わらないです。
7万とか超えてくるとてきめんですが、それをするにはスマホ無し生活するしかないです。
購入失敗編
想定読者からはずれていたため、買わなけりゃ良かった、もしくは、立ち読みで内容を検めてから買えばよかったシリーズ。
男性の繊細で気高くてやさしい「お気持ち」を傷つけずに女性がひっそりと成功する方法
割とガチで男性社会の中で生きてく方法が知りたかった。藁にもすがる気持ちで買ったけど、ギャグ漫画(のようなもの)だった。
でも、悲痛な女性の本音が、笑いの底に見えて悲しかった。笑いに転化しなければならないほどの憎悪がある。
かつて役所で働いていた時、あらゆるオジや同期♂や先輩♂が憎くてしょうがなかった時、オカンに相談しましたら、「そういう繊細でプライドが高いところが男性の可愛いところじゃない。可愛いと思えば大丈夫。気に入られるようにした方が得だよ」と言われました。
キルア代弁してくれ。
性欲に頭支配されてる状態に次いで、男性の最も醜悪な部分はそこだと感じるうちは、まだまだ無理でした。
人生が整うマウンティング大全
例になっている、マウントという山が高すぎて単にすごいとしか思いませんでした。英語喋れるだけですごい。尊敬しかない。
タワマンに住んでる知人はいないし、高級低層マンション知人もなし、財閥系に勤めてる知人もいないし、霞ヶ関、駐在系の仕事をしてる知人もいません。凄すぎてマウントだとすら思わない。世界が違いすぎる〜
いや、それはそれで、この層では、「俺にはタワマン住みの友達、財閥勤務の友達、いるけど?」という「知人マウント」というのが生まれているのかもしれない。階層は違えどマウントは永遠なり、と見つけたり。
それでも、「普通の会社員」はいちばん強い
自家発電的なタイトルの本やな…と、若干ソワッとしながら読み始めました。
起業推し、個人事業主推し、「好きなことで生きていく」推しの令和の世で、納得する人おんのかいな、こんなタイトルで売れるんかいな、と思いながら読み始めました。
でも分かります。会社という他者のルールに従い、週5日淡々と働けるって、めちゃくちゃレアです。タフです。そりゃ心身ともに「強い」に決まってます。
読み進めていき気づく。そもそも私はゼネラルな「普通の会社員」ではない。想定読者ではないと気づき、読むのを途中で諦めました。たぶん、この本で言う普通の会社員は普通にスペックが高い。