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人と植物と出会い

毛むくじゃらの子と出会ったその二日後の今日、私はとある花屋へ足を運んでいた。実は友人から頂いたお花屋さんのクーポンの期限があと10日ほどとなっていたからだ。使用できるお店は限られていて、近所や通りがかった駅で使用できるお店を探したが、なかなか良い植物と出会えずにいた。仕方がないので虱潰しに駅から近くアクセスの良い場所を探していたところ、その花屋はあった。

最寄りは京浜東北線の大森駅。駅からまっすぐ徒歩5~6分、商店街のような通りの中にそのお花屋さんはあった。大花園と書いて、だいかえん、と読むそうだ。調べてみたところ、90年も続く地元に愛されている花屋さんだそうで、品揃えも良さそうだった。

鉢植の商品を探して店頭をうろうろしていたら、店主の方が鉢植えでお探しですか、と声を掛けてくださった。今はオフシーズンだからあまり種類がないとのことで、その後たっぷり30分ほど悩んでいる私に色々と育て方や管理方法など相談に乗ってくださった。店員にアレコレ話しかけられるのは嫌だという人もいるし、私もかつてその一人だったけれど、大人になるにつれてそのもののことはその道の人に聞くのが一番勉強になるし、面白いということを学んだ。それこそ一期一会だ。

クーポンの2000円分、最終的に4つの鉢植を選んだ。アイビーのミントコリブリ、セローム、エベケリア、あと名前のわからないサボテン。最後にご挨拶をして立ち去ろうとしたところ、近くのお店の瓶ビールを頂いた。飲んでみて美味しかったらそちらのお店も行ってみてとのことで、ありがたく持ち帰った。まさかの副産物で、こちらはクーポンと280円しか出していないのになんだか申し訳ない気持ちだ。しかし久しぶりに良い買い物、というか、良い人との出会いをした気分で、またこのお花屋さんへ行きたいな、と思った。ありがとう。


そんな気分で帰ろうとしたところ、京浜東北線が人身事故ということで足止めを食らい、たっぷり帰宅までに時間を吸われ、見慣れない線に乗り換えてえらく遠回りをして帰ることになった。在宅のために持って帰っているパソコンに資料、植物、瓶ビール。人込み。スーパーで食料を買い込み、ぐったりと帰宅した。母から荷物が届いていた。ちょうど玄関で配達員の人がいて、ベストタイミングで受け取ることができた。

そういえば、駅前でとてもかわいらしいコーディネートの女性がいた。おそらく待ち合わせだと思われるのだが、あまりのステキな組み合わせに思わず声を掛けそうになった。大荷物のやつれきった大人が話しかけることに対してなんだか申し訳ない気持ちになった。今度見かけたら思い切って声を掛けてみようかな。別に知り合いになりたいとは思っていないのだが、すてきなことをすてきだと声に出して言うことって、大切だと思う。というのも最近その逆の経験をして近所のおばあさんと顔見知りになったからだ。この話は今度する。


帰りが遅くなったことで、今日はひどく疲れてしまった。

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例のごとくお昼休みに靴の作り方を調べていたのだが、靴底から作る方法がよさそうだ。靴底とヒールだけ作って、今日はもう力尽きた。腰も痛い。明日は在宅なので、ご飯だけかき込んで寝ることにする。母からの荷物も簡単に開いただけでそのままだ。中途半端。

なんだかこのひと、植物と3Dのことばかりだ。植物はおまけみたいなもので、あまりメインではないのだが。今度はお洋服について書こうと思う。

では、おやすみなさい。

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