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五明拓弥「全米は、泣かない。」|なみなみのモノ#31

お店のモノを紹介する #なみなみのモノ #31 は #なみなみ選書 より「五明拓弥『全米は、泣かない。』」です。

お笑いトリオ「グランジ」の五明拓弥さんの著書で、五明さんは芸人としての活動以外に広告制作にも携わり、芸人で初めて東京コピーライターズクラブの新人賞や広告賞なども受賞しています。

コピーライターの方々に話を聞きに行き、最後に課題をもらって、考えた案に赤ペンでダメ出しをしてもらうという流れなのですが、話を聞きに行くコピーライターたちがトップの人ばかり。ソフトバンク白い犬シリーズの澤本嘉光さん、au三太郎の篠原誠さん、「Yonda?」「日本の女性は、美しい。」などの谷山雅計さん、ルミネ「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」の尾形真理子さん、日清どん兵衛の福部明浩さん、映画「仁義なき戦い」シリーズコピーの関根忠郎さん、ピース又吉さんなど。

対談ではコピーライターの方々の駆け出しの頃の話や、どうアイディアを出すか、課題に対してどう向き合うかなどの仕事感についても触れられていたり、ピース又吉さんは小説の書き方、帯のコピーの書き方などもお話されています。

それぞれが出す課題に対する添削の赤ペンも興味深く、五明拓弥さんが出した案もおもしろい!と思うものなのですが、そこに入る指摘がとても的確で、もっと良くするには?のヒントがたくさん散りばめられています。
内容のダメ出し以外にも、コピーを30本出す課題で「数案ほぼ同じもので、数を稼ぐな!」など、出し方への指摘もあったり、ダメ出しあるある要素も多く、刺さります..。
案のおもしろさ・良さ以外にも、「男なら〇〇」などの表現を少し差別的だとしてNGを出しているところなど、今の広告としての表現方法についての指摘もあり、とても参考になります。

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