木曽の「崖家づくり」研究|なみなみのモノ#8
お店のモノを紹介する "なみなみのモノ" #8 は "なみなみ選書" より「木曽の「崖家づくり」研究」です。
私たちがかつて長野に1ヶ月ほど住んでいたときの拠点、木曽町(きそまち)。町を流れる木曽川や、中山道(なかせんどう)が有名ですが、「崖家(がけや)づくり」とは、その木曽川沿いのわずかな土地を利用して、身を寄せ合うように建てられた木造建築群のことです。
ひとつひとつの建物は大きくなく、表側から見ると2階建ですが、裏側では、川へせり出すように3階建・4階建の構造物となっていて、群をなしている姿はとても迫力があり、近年では国籍や世代を超えて人々を惹きつける存在となっているそう。そんな崖家づくりについて、分かりやすい見取り図や、町の移り変わり、かつて住んでいた・今も住んでいるという方々へのインタビューや、外国人旅行者のアンケートなど、さまざまな角度から掘り下げ、まとめられたのがこの本です。
近年では崖家づくりにも空き家が増えているそうですが、住んでいるときに知り合った方が、古い薬局を改装して日用雑貨のお店「en-shouten」を2019年6月にオープンさせました。崖家づくりの建物がどのように活かされているかもとても興味がありますし、お店の雰囲気や扱っているものもとても素敵で、早く行きたい気持ちが高まっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?