どこでもドア

二つあるドアの、二つ目の、きっと二つ目の、ドアから、入っていくと、見捨てられたような、そんな、ことを、言うなんて、と笑う人には、わからないで、しょうね。わからなくていい、のです。わからないことに、わかるは、そして、そのドアは、ありますから。いつも白い、半透明の、ぎりぎりの、袋を担いで、世界と、交信して、世界で、行進して、世界を、更新して、何億年か前から、ここを、彷徨って、いたような気がして。だから、いつまでも、続くような気がして、背筋を少し、伸ばしてみた、のです。空気を、お腹で吸い込むと、いつもよりいつもよりいつもより、排気ガスを吸い込むだけの、そんなこの、ここです、ここで、いつまでも、このまま、一つ目のドアは、あかないまま、二つ目のドアの前で、足踏みをして、それが、何故が、心地よくも、あるのです。

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