ところ てん
飲んで飲んで、ただ飲んでも、全く効果のないただの緑の水を、私は今日も、見えない、ヒトの形をした、何かのために、ごくごくと、体を痛めつけて、喉を通らせて、血液にするのです。血が体の中にある時に、赤いのは、きっと赤というのは、口紅と同じで、ただ綺麗に、綺麗なままにされた、ものだからです。外に出ると、濁って濁って、それはもう目を当てられなくなってしまうほど、悲しい茶色に、茶色というかもう、色になってしまうのは、空気中を彷徨うあの日の恨みだとか辛みだとか妬みだとかが、それの綺麗さあまりに結びつきたくなって結びついて、目も当てられないような色になる。そうしたら、私はその水で心太を作りましょう。心太は、太い心と書くので、確固たる意思がないと、作ってはいけないようなもののように思えますが、そんなことは全くありません。細くて細くて、意思も何もない私にすら、妬みや嫉みと綺麗な血があれば作れます。それをただ昼に、誰が作ったかもわからない昼ごはんという概念に、ヒトの形をしているだけの、ものに、そうやって、出してさしあげたい
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