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【イベントレポート】NMM勉強会#01 メタバース×音楽
こんにちは!NMMコミュニティメンバーのいいじまです。
10月15日(金)にメンバー限定で「メタバース×音楽 勉強会」を開催したので、その模様を一部お届けします!
ちなみに、イベント開催前に収集したアンケート結果はこちら。
「言葉は知っていて、意味も何となく理解している」という方が過半数でした。
さすがコミュニティメンバー、感度が高いです👏
ただよくよく聞くと、人によって捉え方は様々、、、
そこで、まずは「メタバースとは何か」という定義付けから始めていくことにしました。
メタバースの定義
調査してみると、メタバースの定義には様々な見解があることが分かります。
ややアカデミックで、難解な説明ですね💦
一方で、こんな提言をしている方もいます。
つまりメタバースは、まだ世の中に存在しないものを指しているので、定義が明瞭ではないのです。
そこで一旦この勉強会では、平易かつ抽象的なこちらの定義を共通認識とすることにしました。
メタバースの歴史
定義付けができたので、続いてメタバースの歴史を振り返ってみました。
メタバースを部分的に実現している例はたくさんありますが、今回は主要な2つの事例を取り上げています。
メタバースの元祖とされる「Habitat」と、「セカンドライフ」です。
「Habitat」は、残念ながら参加者で知っている人はいませんでした。
一方、「セカンドライフ」は当時やっていた人がちらほら。
中にはアメリカのカンファレンスで、「セカンドライフ」の出展を見たという人も。
また「セカンドライフ」はやってないけど、「アメーバピグ」ならやってました!という声もありました。
そんな話で盛り上がったところで、続いては「いまのメタバース事情」について、代表的な例を取り上げながら深掘りしていきました。
メタバース×音楽の事例 (海外)
1. Fortnite
「メタバース×音楽」と聞いてまっ先に思いつくのが、Epic社が開発したバトルゲーム「Fortnite」かもしれません。中でもMarshmelloとTravis Scottのバーチャルコンサートは画期的なものでした。
この事例に限らず、数々の実験的なエンターテインメントを創出しているEpic社ですが、彼らが構想しているメタバースとはどんなものなのでしょうか。
Epic社CEOのティムが語るメタバースは、ビックテック全盛の現代に対するアンチテーゼとも読み取れます。彼は度々、オープンであることが大事と発言しています。
またEpic社と音楽産業の関わりとしては、Sonyのポジショニングも押さえておきたいところです。
ここ1年強で資本関係を強めている2社が、今後どんな連携事業を見せていくのか、注目していきたいですね。
2. Roblox
Fortniteよりアクティブユーザーが多く、アメリカ人で知らない人はいないRoblox。誰もがオリジナルゲームを開発でき、5,000万を超えるゲームが提供されているゲーミングプラットフォームです。
その中で有名な音楽の事例としては、Lil Nas Xのバーチャルコンサートがあります。
ではRoblox社が考えるメタバースとは、どんなものなのでしょうか。
こちらも調べてみました。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)を重要視するRoblox社にとって、クリエイターがより活動しやすい環境(=プラットフォーム)を作ることが使命であると考えています。これはプラットフォームは独占されるべきではないと考えるEpic社と相反する主張です。
このようにメタバースに対するスタンスやビジョンは企業によって異なるという点も、大事なポイントですね。
また、メジャーレーベルとの積極的な提携も見逃せません。
Z世代への音楽リーチに不可欠なRobloxと一緒に、各レコード会社がどんな戦略を仕掛けてくるのか。今後も注目ですね。
3. Facebook
Facebookは、まだ「メタバース×音楽」の事例として目立ったものはないですが、音楽産業との関わりも深く影響力も大きいので取り上げました。
55億円という莫大な開発投資額によって、どんな結果がもたらされるのでしょうか。
そんなFacebookが考えるメタバースについても、調べてみました。
特定の企業がメタバースを構築するべきではないというザッカーバーグの主張は、Epic社の思想と近いものを感じさせます。
プラットフォーマーからいかに脱却を図り、メタバース企業へと変化していくのか、今後の動向から目が離せません。
メタバース×音楽の事例 (国内)
1. MetaTokyo
きゃりーぱみゅぱみゅ、中田ヤスタカ、新しい学校のリーダーズなどが所属するアソビシステムと、ParadeAll、Fracton Venturesの3社による共同事業が2021年8月にリリースされました。
まだ詳細は不明ですが、日本らしい新たなエンターテック(エンタメ×テクノロジー)がここから生まれる予感がします。
ちなみにDecentralandの説明はこちら。
2. Cluster
日本でいま最も勢いのあるメタバース企業、Cluster。
最近では「バーチャル渋谷」の開発でも有名ですね。
11/1(月)に「メタバースを再定義する」をテーマにカンファレンスを開催するようなので、要チェックです!
3. PARTY
PARTYは様々な領域で活躍するクリエイティブカンパニーですが、ここでは「VARP」というシステムについて取り上げました。
FUJI ROCK'19 をきっかけに開発された「VARP」は、最近だとRADWIMPSのヴァーチャルライブに使用されるなど、活躍の場を広げています。
メタバース実現に向けて
ここまでメタバースを巡るたくさんの事例を眺めてきました。
これらを踏まえ、後半では今後の課題や可能性について、参加者同士でディスカッションしました。
・バーチャルとリアルの垣根がなくなると音楽体験はどう変わっていく?
・メタバースへのブレイクスルーはどのように起こる?
などなど、オーガナイザーの山口さん・脇田さんを中心に白熱した議論が展開されました。
コミュニティに入会するとアーカイブ動画をご覧いただけますので、議論の内容が気になった方はぜひご参加ください!(詳細は下の方に記載)
📢 お知らせ
さてここからはお知らせです!
メタバースについてさらに学びを深めるため、10/29(金)夜にゲストを招いたイベントを開催します🎉
お越しいただくのは、国内事例として取り上げた「MetaTokyo」に携わるParadeAll株式会社代表・鈴木貴歩氏です!
「エンターテック」という言葉の提唱者であり、世界のエンタメ事情にも精通している鈴木氏に、メタバースの現在と未来について伺います。
参加を希望される方は、ぜひPeatixから申込ください!
さらに、コミュニティへの入会も絶賛募集中です!
たった1,000円/月(税別)で、以下のような特典を受けられます!
・「メタバース×音楽 勉強会」のフルスライド (約100ページ)
・「メタバース×音楽 勉強会」のアーカイブ動画
・そのほか、過去イベントすべてのアーカイブ動画
・豪華ゲストによる月1イベント「Music tech Radar」の無料参加チケット
・クローズド勉強会「NMM Meetup extra」の参加権
・日本国内外の音楽市場、音楽ビジネスの研究
・FBグループを活用した、山口哲一、脇田敬、およびコミュニティメンバーとのコミュニケーション
ぜひこの機会に、参加を検討してみてください!
お待ちしております!