子どもの「成長」=「親が楽になる」わけではない

先日、次女の通う保育園で年に1回の学年ごとの保護者が集まる懇談会がありました。

我が家は昨年から2回目の懇談会。

同じ年齢の子供を育てるママとの会話は、すごくほっとしたのを覚えています。また、お迎えの時間などが重ならずなかなかお会いしたことのなかったママと会えて、「(子供から一方的に名前をよく聞いている)〇〇ちゃんのママだぁ!」と嬉しかった覚えも。

アイスブレイク:子どもの「成長」に
言葉を詰まらせるママ続出

懇談会の司会(といってもママ8人相手ですが…)を担当する先生は、新任の男の先生。

みんなが集合し、話し始めるやいなやなんだか緊張している…??
「実は、僕、とても本日の懇談会を緊張しておりまして、昨夜2時間しか眠れなくて…」
いつも元気いっぱい優しく子供達に接してくれる先生にとって、保護者が集まる機会は緊張するものなのね!(みんな緊張しないでいいですよと)にこやかに会は始まりました。

まず最初はアイスブレイク。
(先生が入られる前から雑談をしていたママたちはもう温まっていたのですが…笑)先生の緊張をほぐすべく、何か和やかな話題を出したいなと思ったところに、

お題は、「子供達が最近成長したところ」

すると、多分私と同じように先生をほぐしてあげようと、腕を回していたはずのママたちから口々に、「う~ん。。」「成長かぁ…」となんとも言えない反応。

いざ、順番に回答していくときも、

「う~ん。。成長したところはパッと思いつかないのですが…洋服のこだわりがすごいです。」

「成長…と言えるのかどうか…、設定の細かいごっこ遊びにはまっていて。」

といった回答が不思議なくらいに続く。

私はというと、ほかのママと同じく、少し頭を抱えながらも活舌の悪い次女が最近きちんと話せるようになってしまった(寂しい!)という話をひねり出すのがやっと。

でも、ふと思い返すと
昨年(1歳児)の懇談会では、
「走るのがしっかりしてきました」
「トイレでできるようになってきました」
「お着換えが自分でできるように」

など、次々に子供達の成長トークが出てきていました。

(1歳児と2歳児)
「成長」における親の感じ方の差は何なのか?

保育園における2歳児とは、その年の4月に2歳であり、3歳になる学年の子供達です。イヤイヤ期と言われる2歳を超え、確実に成長しているはずなのに、ママたちからすると、内面の主張が強くなり、赤ちゃんとは違ってむしろ手がかかる様になる時期。

親にとっての「(我が子の)成長」とは、「楽になる」という感情がどこかセットになっているのかもしれません。

歩けるようになる。オムツが外れる。一時大変であっても、楽になるステップ。

でも、子供達の「成長」は、子供達のためのものであって、「親を楽にする」ものではない。

主張が強くなる。わがままになる。お友達と喧嘩する。食の好みが強くなる。夜なかなか寝ない。

大変に感じるその一つ一つも、子供達にとっては、自分の心の声に向き合い、それを外に発してみる、大事な「成長」の一つなのだ。

無意識に自分の中にある感情に、気づくことのできたアイスブレイクなのでした。


保育園の先生がた、いつもたくさんのことを教えて下さりありがとうございます。


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