2025年1月1日｜初詣とバードミサイル回避

元日だし朝日が登ってくる姿を見ようかと思っていたのに見事に寝坊した。すっかり日は登ってしまっていたが、のそのそとベランダに出て外の様子を伺う。澄んだ空気と人通りの少ない静かなまちの雰囲気によって新年を迎えたことに実感が湧いてきた。

パートナーといえば熱が上がったり下がったりと、なかなか完全回復に至らない。ただ、朝起きてから熱もないし調子はそこまでわるくないので初詣には行きたいと言う。高熱が出ないあたりインフルやコロナの可能性は低そうだし、いつもの扁桃炎かなと思い、午後までに熱が出なかったらご挨拶だけは行きましょうということで落ち着いた。

お昼過ぎに神社に着くと、さすがに元日ということもありなかなかの行列ができていた。とはいえ、1時間ほど並べば神様にご挨拶できそうだ。参拝最後尾はこちらの看板札をもつスタッフさんにどうもと会釈をしつつ最後尾に並ぶ。少し進んでは止まり、また少し進んでは止まるを繰り返している中でふと空を見上げると、少し先の電線に大量に鳩がとまっていた。これは…タイミング悪くあの下で列の動きがとまったりしたらバードミサイルの格好の餌食ではないか。そう思っていたら見事に電線の真下で待機のタイミングにあたった。いつ落ちてきてもおかしくない水分を含んだミサイルにドキドキしていると、パートナーの少し右前方に一発のミサイルが落ちてきた。ギリギリでミサイルを回避した「危なかったぁー…いやだなぁほんとに…」と不安げに呟く。自然の中（というか山の中）で育ってきた私とは正反対のシティーボーイ育ちであるパートナーは、基本的に汚れたりといったことが苦手だ。そんな彼に向かって「運がついていいかもよ」と意地悪を言ってみる。私の後ろでは少年たちが、新たなミサイルの連続攻撃を浴びて騒いでいた。

予想通り1時間ほどで拝殿までたどり着く。お財布を開くと5円玉がなかったのでまあちょっと奮発して50円玉を投げ入れる。いつだかどこかで「神様にお願いするときは住所と名前も伝えなきゃ、神様もどこの誰の願いなのかが分からないから叶えられないよ」と聞いたことがあって、それ以来きちんと最初に伝えるようにしている。健康、仕事運アップ、配属先が変更にならず無事にベトナムに戻れますようにとたっぷりお願い事をしてみた。たかだか50円でこんなにお願いされては神様も割に合わないかもしれないが、できるだけ見守っていてもらえたら嬉しい。

お参りをしたら帰るつもりだったが、小腹が減ったのもあり、出店の匂いに誘われてじゃがバターとたこ焼きを購入。じゃがばたーにはイカの塩辛をかけて食べるのが結構好きなのだが、購入した屋台は塩コショウ、醤油、コーン、マヨ、明太マヨ、きゅうりの漬物？というトッピングラインナップだったので、おとなしくコーンと塩コショウ、醤油でおいしくほくほくじゃがバターをいただいた。「明太マヨかけないなんてもったいないなぁ」と隣でパートナーが言ってきたが私がマヨネーズがあまり得意でないことを知っているのでそれ以上しつこくは推してこない。

満腹になり、帰路へつこうとすると反対側のじゃがバター屋台にはトッピングに塩辛があるのが見えた。ちょっぴり悔しい気持ちもあれど、十分美味しかったから良いのだ。

帰宅すると年末に勢いで発注した本が半分ほど届いていた。たしか合計で23冊ほど購入したのだが、このお正月休みに何冊分読めるかな。最近はエスノグラフィー含め、またあらたな分野というが興味のフィールドが広がってきた。これからのお仕事にもうまく活かして行けたら良い。

夕飯は手巻き寿司をしようという話だったがお腹が減りそうにないので昨日の残り物などて軽く済ませ、手巻き寿司とたこ焼きパーティーはまた日を改めようとなった。お正月らしいものはまだなにも食べていないまま元日が終わりそうだ。