元気が出る電撃 10/13
今日は20本です。
あっ、ヤニの本数じゃなくて鞭の本数ですね! ビシッ!バシッ! あーーッ!痛い痛ーーい!!!どちらかというとあんまり気持ちよくなーい!!!た、たすけろー!!!
だがその言葉も虚しく、次の瞬間私の身体は八つに裂け、世界の各地に散り散りとなっていった。
「はっ!ここは!?」
気がつくと私はジョイフルのりんくうタウン店にいた。
みなさんご存知の通り、ジョイフルりんくうタウンには法律がありません。
そのせいであらゆるものが集まっており、殺し屋、倫理観の無い研究者、売人がたくさん居ます。
とりあえず私はドリンクバーだけ注文しました。3時間はここでねばって家までの帰り方を考えようと思います。
ドリンクバーにドクペがあった。
へぇ、やるじゃん。
客層が最悪で正直気が滅入ってきてたけど、これだけでまた来るまであるかもしれない。
ただ、いくら偏食な私と言えどもジョッキ8杯くらい飲んだら流石に飽きました。
他に何かないかな~と思ってコーナーを見渡すと、コーヒーサーバーの横に「元気が出る電流!!」とか書いてある謎のボタンがありました。
意味わからんけど、押してみるか。気も滅入ってることだし。
ボタンを押したその瞬間、私の体へと流された電流はその脳味噌を活性化させ、常人の20億倍の知能を手にしたってコト。
でもその代償としてウチの喋り方はギャルになっちゃったってことでマジ最悪ー。
でもこの程度でへこたれるタマじゃないってこと!
まだまだウチらの快進撃は続いてくワケでー? とりま目指すは全国制覇っしょ!
そうしてウチらは200台の戦車を跋扈させ、中部地方を完全に制圧した。
しかし、それを日本で利権を握っているアメリカが許すわけもない。 アメリカも大量の戦車を日本に投入してきた。
ウチらも負けてらんねぇよね。
そうしてアメリカが日本に戦車を導入した分だけ、負けじとルーズソックスのたるみを増やす。
圧倒的なまでの布面積が歩くたびに擦れることで静電気が体内に溜まっていき、見た目はさながらスーパーサイヤ人のようになった。
逆立つ頭髪の中でパチパチと弾ける電撃。 その心地良い音と刺激が、私に元気を出させてくれます。
そう。それはまるで、炭酸ASMRのように。
あ~~~~~~~、気持ちいい。
元気出てきた。
さて、ここまで大量の戦車で我が国の領土を脅かされたとなれば、皆様さぞやご迷惑でしょう。
それでは私は、これから彼らと引導賭けていざ勝負してきます。
ここが別れの一本道。
さあ、どっちもどっちも。