ロゴの作り方 -MyDesignRules-
ここ2カ月弱で、本業とプライベートでロゴを作る機会がたまたま立て続けにありまして。。。
(プライベートの方は出来上がったらnoteにアップしたい。する!)
今回はタイムリーなロゴの作り方というテーマで書いてみたいと思います。
最初の着想から初稿提案までの流れまでを纏めてみました。
UIデザインの場合はちょっとまたアプローチ違いますが、ロゴやバナー、ウェブサイトデザインなんかはだいたいこのフローです。
1.イメージを聞き出す
- そのサービスや職業の事業内容や仕事内容について
- どういう思いで取り組んでいるのか
- どういう風に見られたいか、見せたいか
- ターゲット層
などをヒアリングします。
業務内容やジャンルなどから、視覚的なヒントが得られる場合もあります。
直接視覚化には昇華できなくても、内容を把握したうえで作る事は基本中の基本です。
2.キーワードをピックアップ
そのうえで、依頼人にそれらをキーワードや簡単なセンテンスに置き換えたものを提示してもらいます。
これは、フォントの選び方でも同じ事をやっています。
自分のもの作るときは自分で考えて、人のもの(受託)を作るときはなるべく依頼人にも考えてもらいます。
同じ方向を目指しやすくなるので、後からイメージと違うみたいなズレが生じにくいと思います。
3.何となく浮かんだイメージを闇雲に落書き
この時点で、なんとなーく浮かんだアイデアは、言葉でも輪郭でもなんでもいいので落書きしてみます。
誰に見せるわけではないので、きったなくて大丈夫です。
私の落書きも見せれるものではございません。。。
4.参考イメージをPinterestでひたすら眺める
1、2で聞き出した内容を踏まえながら、眺めつつアイデアを膨らませます。
実際のイメージを眺めていると、さっきより具体的に思いついたりしてきます。そしたらまた落書きします。
pinterestに案件用のシークレットボード作ってためたり、自分のボードに貯めたりしながら見ています。
5.3、4をひたすら繰り返す
通勤時間や空いた時間にPinterestを見まくって、家や会社着いたらとりあえず書きなぐってみたいなことを2日くらいやります。
納期によってこの期間は長めにとったり1〜2日で集中的にやったりしています。
個人的には暮らしの中でこの作業を3〜4日盛り込んでから次のステップに進めると結構いい出来映えになる確率高しです。
電車の中吊りで自分の作ったロゴが登場するかもしれないとか、CMで流れるかもしれない、とかをすこーし考えながら3、4を繰り返しています。
それは直接視覚的な部分には現れないかもしれないけど、届けたい人がいて作っているものなので、そこに想いを馳せた方が説得力が増すと思っています。
6.ツールを使ってひたすら手を動かす
私はphotoshopを使っています。
3、4を繰り返してるうちに頭の中で少し形が見えてきます。
落書きに割と形として残せているものは、ツールで成形する感じですね。
私は絵が上手くないので、落書きするとうまくかけないんだけど、頭の中にはぼんやりあるんだイメージが!みたいな事がよくあります。
そういう場合には、とりあえず思い描いたものをシェイプやら、フリーの素材とか素材集とか色々使ってとりあえず置いてみます。
簡単なモチーフだったら、パスでフリーハンドで描いたりします。
(落書きよりパスのが扱いやすいという。。。)
そうすると、結構形になっていきます。
やってるうちにラッキーパンチみたいなアウトプットも出てきたりするので、効率は悪いのかもしれないですけど自分は結構赴くままにツールで手動かします。
余談
ロジカルにやる事だけが全てじゃないと思っています。
自分ができることをできる方法でやる事が大事かなと。
こんなんでも一応会社の方にはお褒め頂く機会も多く、なんとかやれております🙆♀️
7.素材もガンガンつかいます
素材はフリーでも有料でもたくさん持ってるとやっぱり便利です!
今やフリーでもアイコンなんかはものすごいクオリティ高いですし。
私がお世話になってる素材サイト貼っておきます!
- freebiesbug (アイコンやUIキットなど)
- FLATICON (アイコン)
- unsplash (写真素材)
あとは素材集などからも合わせて、テイストに合わせて自由にやります。
8.とりあえず形にできそうな案を形にする
思いついた案はなるべく形にしていきます。
まず人に見せる見せないは考えずに頭の中にある案は一旦出し切ります。
このときは、一部分だけ変えたような派生案も一旦考えつくものは全て出し切ります。
9.提案資料を作りながら、捨て案を切る
8で一旦全て出し切った案を冷静に見ていきます。
フォント違いなどの派生案も、一旦自分の推しの方だけを残します。
見極め方
提案資料として、webサイトのはめ込みや、名刺、グッズ展開などの使用イメージを作るとイメージしやすいです。
あとは、各案にどういう想いを込めたかなど提案コンセプトを書いていくと、スラスラ書けるものとなかなか書けないものが出てきます。
こじつけでも書けるものは案として成り立つ可能性が高いです。
こじつけもできないようなものは切り捨てます。
個人的には、こじつけもありだと思っています。
作った後に気づく発見も結構あるものです。
コンセプトを書いていくと意外と気付いたりするので、それでそのロゴに説得力が増すのであれば全然ありだと思っています。
捨て案は提案の頭数に入れない
個人的に、捨て案は人に提案する必要はないと思っている派です。
理由は2つあります。
- どれが選ばれてもいい案だけで選考されないと、自信を持って選ばれた制作物に責任が持てない
- 人に捨て案のことを考えさせている時間がもったいない
なので、これっきゃないっていう案1つというのももちろんありだと思っています。
案だししなきゃという考えだと、いいものを提案することよりも、「数」に目的が行ってしまうのであまり良くないかなと思います。
例外として、コンペとかクライアントに案だしを強制される場合に、推し案を選ばせるために作戦的に捨て案を作るということは稀にあると思います。
が、基本的に捨て案はあくまでも捨て案だと思うので、「選考」の場には持っていかない方が良いという考えです。
10.依頼人と一緒にデザインを絞ってブラッシュアップ
初稿を提案したら、依頼人のフィードバックを元に、話し合いながらデザインを絞って詰めていきます。
先方が迷っていたり決めかねている場合は、話を聴きながら、派生案や他に切り捨てた案などをこの段階で見せたりもします。
まとめ
以上が、私のロゴの作り方です。
ロゴだけじゃなく、サイトやLPデザイン、バナーなんかも基本はこの1〜6までのフローは通ります。
サイトデザインやバナーの場合は、落書きは省いてツールでいきなり手動かす場合も多いです。
落書きをするのは、私の場合はロジカルに考えを整理するというよりも、アイデアをとりあえずアウトプットするということが近いです。
ただ、まだかなり抽象的な場合に落書きを取り入れます。
サイトデザインやバナーなどはある程度制作の経験があるのと、レイアウトのパターンもある程度あるので、いきなりツールで手を動かしても形にしやすいのです。
考えの整理は、手書きでもツールでも手を動かしてるうちに整理されるので、自分の場合は手書きだけが考えの整理の手段ではないです。
参考になる部分が少しでもあれば幸いです。
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