昨日からやってきた猫背な私の話
自分の生真面目さにずっと苦しめられてるだけだと思っていたけど、大人になってみたらそうでもないかもと思えた話。
昔からとにかく決められたルールに則り行動するのが好きだった。というか、ルールから逸れるなんてとんでもないと思ってすらいた。今思えば、ルールをしっかり守るのが好きだったわけじゃなく、それをしっかり守っている私が好きでそれ以外の自分は許せなかったのかもしれない。中学の時の定期テストの勉強はしっかり計画を立てて、それを綺麗にこなしていた。だからと言って、特別成績が良かったわけじゃないけど。内申点で成績を稼ぐことに必死だったので、どんなに学校に行きたくなくても休まなかった。友達がいなくて休み時間はひたすら文庫本を読んでいたし、まじで楽しくなかったなのに。休んだら殺されるのかってくらい頑なに休まなかったなあ。多分休むことで自分が「普通」から外れてしまうのを極端に恐れていた気がする。「普通」に固執することでどうにか学校に行けてたし、自分を支えていたんだろうな。あとは人の顔色を窺って生きてきたので、学校を休んでいかなくなることで親とか両親からの信頼を失うのも怖かった。はりぼての優等生だったので。誰に何を言われたわけじゃないし、ましてや何かを強要されたわけでもない。振り返れば、自分で決めてこれだと思ったものを全うしようとするあまり、自らの首を徐々に絞めてきた人生だったな。0か100しかないスーパー極端人間だった。ついでに言えば、このあたりで二宮くんと嵐に突然ハマったのでなるべくして拠り所になった感はある。
高校に行ってからは中学よりはほどほどに遊び楽しく過ごしていたけど、大学受験が本格化してくると0か100しかない私がむくむく顔を出してきた。一般受験組だったので、とにかく勉強しなきゃ、結果出さなきゃと毎日躍起になっていた。自分を追い込むだけ追い込んで、勉強は全然はかどらないという時間と精神を無駄にすり減らすめちゃくちゃ非効率なことをしていた。しまいには大好きだった嵐を見たり聞いたりすることもできなくなり、その年あったツアーに申し込むことすらしなかった。そして、そのことを今になって死ぬほど後悔している。なぜなら、OP衣装がどちゃくそ好みでコンセプトと曲がめちゃくちゃ好きだから。話が逸れた。先にも書いたが、自分で決めた一つのことを全うしようとするあまり、その他に手が回らなくなってしまう。というより、他に手を回せるだけのキャパがない。要領が悪いんだよなあ、ほんと。思い返せば、人よりいろんな物事を取りこぼしてきたんだろうなと思うと同時に、あの頃の私にはああすることが精いっぱいだったんだよなとも思えるようになった。
社会人になってから、中高の時に0か100しかない極端な生き方をしてきたからこそ、良かったなと思えたことがある。とにかく視野を広くしようと意識すること。一点集中しすぎて仕事を失敗したこともあるし、自分の仕事しか見えてなくて先輩に迷惑をかけたこともたくさんある。自分の仕事がどの流れできていて、次どこにつながっていくのかとか、周りで仕事抱えすぎて困ってる人がいないかとか、一転集中になりそうになったらちょっと離れて周りを見渡すようにした。そうしたら、全部が全部うまくはいかないけどちょっとは生きやすくなった、気がする。それに大人になってから、嵐のすごさを思い知った。大好きで憧れだったお兄さんたちは、めちゃくちゃ仕事ができて周りへの配慮が凄く、人間ができた大人だった。嵐みたいな人たちと仕事がしたいと思うと同時に、あまりに仕事ができすぎるので自分の仕事のできなさに勝手に絶望しそうなので一緒に働きたくないなとも思う。二宮くんの俯瞰力と常に回転してキレる頭、ずっと憧れで大好きだったけど大人になったらまじで欲しい羨ましいとしか思わない。オタクなので息をするように嵐の話をしてしまう。話を戻すと、私は極度のめんどくさがりですべてめんどくさいからもう死にたいと思うことが多々ある。そりゃあもう1日に10回は思うくらいには。いやほんとことあるごとにめんどくせえしにてえ~~~と思うし、そんなにめんどくさいなら死んじゃいなさいと親に言われて育ってきた。し、もういいかな死んじゃってもと本気で思ったことも結構な回数ある。でも、死ぬことは途中で生きるのを投げ出すってことだしそれはちょっとなあ、死ぬのってどうやっても苦しいし痛いしそれは無理だ嫌だなと踏みとどまってここまで生きてきてしまったんだよな〜。結局のところ自分の首を絞めてきた生真面目さに生かされている。
相変わらず、自分のことは好きじゃないし、普通じゃないんだろうなって思うし、生きているのはめんどくさい。でも、死ねないなら生きていくしかないしそれなら少しでも生きやすいほうが良い。生きやすくするために自分を利用してお金を稼ぐゲームだなくらいに思っていたほうが息しやすいってことに最近ようやく気付いた。全部真面目に全力で取り組んでたら、いくら命あっても足りないし。本当の意味で息がしやすい安寧の地はないのかもしれないけど、とりあえず今日も生き延びたい。
タイトル なないろ/BUMP OF CHICKEN より
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