Xジェンダーってさ

いろんなタイプがいるんですよね。
私は無性。性別という概念がそもそもわからなかったし、今でもよくわからない。
「女の子らしくしなさい!!」って言われたことは、あんまりないけど。
お人形やおままごとよりカードゲームやラジコンを見てるのが好きだった。
高いところに登るのが好きで木登りもよくしていた。
髪型がずっと短めのショートボブなので男の子に間違えられることも時々あった。お店の人とか。
嬉しくもなかったけどそんなに嫌でもなかったので、祖母が「女の子なんですよ~」とわざわざ言うのも店員さんが必死で謝るのも不思議だった。
どっちでもいいじゃん。
逆に可愛いって言われるのは嫌いだった。
女の子らしい服を着るのは苦ではなかったけど、「可愛い」母が嫌いだったのと、嫌いな人間に趣味を押し付けられるのが嫌だったんだと思う。ささやかな反抗心。
母は生まれつき体毛が薄くて、ムダ毛のお手入れもほとんどしたことなくて、いつでもパステルカラーのワンピースかスーツを着て、仕事に行くときはコサージュやスカーフをばっちり決めて、下着は絶対セットのレース。見せる相手もいないのにね。
「なめこちゃんのお母さんは若くて綺麗でいいね」と同級生からよく言われた。身内の贔屓目ではなく実家のガレージを整理していたら母宛のラブレターを詰め込んだ箱が出てきたのでさぞモテたんだろう。
私が中学生でジーパンを履くようになったら「お母さん今までジーパン着たことないわ。窮屈じゃないの?」と不思議そうに言われた。試しに穿いたらこれは楽!とハマっていたけど。
ただし彼女の性格は最悪だった。モラハラ自己愛性人格障害の典型。
教員という仕事柄、他人は自分の命令を聞くのがあたりまえ。
一緒に買い物に行ったら店員には横柄な態度、「あなたじゃ話にならない。責任者を出せ!」が口癖。
おかげさまで清楚系女子アナ風人間を見ると反射的に警戒してしまう。

第二次性徴期くらいにひどい生理不順になった。
生理が半年に一回くらいしかこない。
その頃は不純異性交遊()もしていなくて妊娠の心配はしてなかったけど、卵巣や子宮の病気を疑って何度か婦人科へ行った。
結果は異常なし。
卵巣はすこし未発達ですが病気ではないです、と言われた。
精神的なものが大きいと思います。母親への拒否感で生理がこなくなる方はいます。病気ではないので、将来妊娠を希望しないなら様子見で大丈夫ですよと言われた。
痛みなどはなかったし、子どもは絶対に欲しくなかったので(私の遺伝子を残したくない)たまに検査するくらいで放っておいた。
避妊目的でピルを飲むようになって、たまにセックスするようになったらまあまあ定期的に生理がくるようになった。人体って不思議。

んでXジェンダーの話なんだけど(前置きが長い)私はFtXのFの部分になんだかしっくりこない。
あなたは本来は女性なんですよ、と念押しされている気分になる。
あとFtXをわざわざ自称している方にあまりいいイメージがない。申し訳ない。
ただの「X」じゃだめですか。
アンケートなら悩んで戸籍上の性別を選択するか、選択肢にあれば「無回答」「答えたくない」を選ぶことが多い。
MtFのトランスジェンダーの方に話したら、それは持てる者の傲慢だと少し感じると言われた(もっと柔らかいニュアンスだったけど)
身体改造や子宮を取りたいとかまったく思ってないけど、身体的な病気の関係で子宮や卵巣を切除する必要がでたら迷わず取ると思う。
性別、いらなくない?