4番打者
巨人の4番岡本和は29日広島戦の4回と8回の得点圏に走者を置いた場面で2度とも凡退した。阿部監督は試合後「本人もどうしていいか分からないだろうけどあそこで試合の流れが切れてしまう事が度々ある。ちょっと考えようかな」と打順の変更をつぶやきその晩「考えながら一杯飲んで寝たんだけど翌朝やっぱり4番だなと思った」。
という事で30日の広島戦は代えずに4番を打たせた岡本が1回2死3塁で先制の中前安打、後若林、小林のヒットなど4連打で3点を取り、試合を有利にはこんだ。岡本は監督が前日の試合後自分㋨処遇に関し悩みを口にしたのは聞いていたが、「別に何とも思わなかった」そうでこの日、4番に集中、1日遅れで監督の期待に応えた。
4番といえば不調で2軍で調整、この間近本に穴埋めしてもらっていた阪神の大山が6月21日のDeNA戦から復帰即4番に入り、この試合は勝ったが以後29日ヤクルト戦まで1勝4敗1分け。30日のヤクルト戦4回に先制の5号本塁打を右翼席に入れたが、大逆転された後の9回無死1塁で遊ゴロ併殺、無念を嚙みしめた。
近本が4番代役を務めたのは11試合、その間期待された成績は残せなかった。15日1番に戻ってからも状態は同じで27日の中日戦から2試合先発メンバーを外れた。30日のヤクルト戦から1番に戻ったが4打数でヒットは無かった。臨時4番後遺症から抜けでるのには時間が必要なようだが、21日から4番の大山は以後チームは勝っていないが個人成績は28打数9安打、2本塁打、5打点と上昇気配だ。
4番といえば阪神が逆転負けした30日のヤクルト戦、そのきっかけとなったのは8回2死1、2塁で4番村上が中前に打ったヒット。この一打で3点差。チームに逆転の機運が盛り上がった
混戦のセリーグ、30日、阪神は4位に落ち中日に勝ったDeNAが2位に浮上した。DeNAには不動の4番牧がいる。4番が絶対的存在と言言えない巨人、阪神にない強みだがそういうところから考えると広島は首位にいるが4番打者がいない。
小園の回数が多いが4番目を打っているだけだ。大山、岡本の例で分かるが4番が打てないと監督は事後の策を考える。影響が大きいからだ。そういう影響を与える選手がいない事がマイナスになる場合もある。支えがないと総崩れの心配がある。目下首位にいる広島の不安材料だ。4番打者にかかる比重はそれほど大きい。
令和6年7月2日