NHKマイル調教メモ
調教・ローテ・血統を見て、気付きを書き溜めるメモです。
これを元に映像見返してもらったり、そのまま信じて馬券組んだりしてみてください。
フロムダスク B
坂路オンリーの過程変わらず、一週前に49秒台一杯で追い切り、最終は終い重点の追い切りという運びは朝日杯時と一致。
違いは、最終が併せではなく、単走一杯になったところ。
フットワークに重さがあるようには思えなかったので気性面をケアしたのかなという印象。朝日杯時は映像でややもたれるところがありましたが、今回は綺麗に走れているので、成長した部分も見られます。
調子自体は良さそうです。
モリアーナ A
一週前南Wで併せ、坂路挟んで、南Wで単走。時計は4F51秒台、ラスト1F11秒台と追い切り映えするいつも通りの内容。
違いは、クイーンCから6F長めから追うようになっている点。4Fのタイムをキープしながら、6Fのタイムが早くなっている点。
そして、おそらく長め追いの効果なのか、前回あたりから走り方にも変化が見られます。
今までは、前足でかき込むような、いわゆる坂路走りが目立ちました。しかし、今回前足のタッチが軽く、フットワーク素軽い、パカパカと走る様子が目に止まりました。結論、これは良い変化だと思っています。まさに東京仕上げ!前走の負けはこれのせいもあるのかも??
ウンブライル C
一週前南Wで単走、坂路を挟んで、最終南Wで三頭併せの真ん中。これはいつも通り。
元々調教からがっつり動くタイプじゃないので、時計もあまりでさないので深刻に捉える必要はないのかもしれませんが、前走に比べて時計が遅いです。
今までトラックで走った一週前、最終追いは11秒台のみだったのに対し、今回はいずれも12.1。
加えて、併せも外の馬に抜かれてから食らいつくような前走時のような気合いのりも感じられませんでした。
一走前、NZTは今までの戦績を考えると取らなければならないレースで、かなり仕上げたはず。結果的に稍重の中山を使った状対面をケアして強い負荷がかけられなかったのかなと推測します。
叩いた上積みありというよりは、現状維持という評価です。
ショーモン A
中2週のため一週前追いをスキップで、調整坂路→最終坂路の仕上げ方。これは昨年の勝ち馬ダノンスコーピオンと同じローテで、同じ仕上げ方です!
まずはこの子、デイリー杯2歳Sを3着してから次の1勝クラスまでに4ヶ月馬体が+22kg。
そこからCWで6Fみっちり追えるようになり、負荷としても強い調教ができるようになっています。
もう一つだったのは最終の坂路。ここの時計が今まで若干チグハグでした。これが改善されたのが今回の調教で、綺麗な加速ラップを踏めています。
登坂の様子を見ると、回転数よりも大きい完歩で持続的に早く走るタイプ。ゆったり走っているのにこんなに進むのかと!前走の重馬場をパワーで押し切って3着。力も示しています!
テンも遅くはないですし、しっかりリードを取った位置取りが出来て、馬体もさらに絞れて来るならかなり期待していい一頭かと思います!
シングザットシング B
坂路オンリーいつも通り時計出さず。
最終追いのみ騎手騎乗。
結構感覚的な話なんですが、時計は出てないものの、走りの重厚感というか、一歩の重みが桜花賞時よりも断然良く見えます!
やはり1着しているフィリーズレビュー時が時計も出ていて抜群に良かったと思います。それと比べると確かに見劣りしますが、時計を出さずに気合いを乗せる高野厩舎のやり口なのでここは問題なしと見て良いと思います。前走以上と評価しています。
エエヤン A
坂路挟んで南W締めはいつも通り。
時計もいつも通りバッチリ4F50秒台、終い11秒台。
実績が中山に偏っているので登坂が得意な前足で走るタイプかと思いましたが違いますね。頭が高くてテケテケ軽い走りをしています。ショーモンとはまた違った角度でタフな競馬に強いタイプです。
中山で言えば、まさにインダストリアが登坂が得意なタイプですよね。彼と比較しても回転数よく、さらにいい意味で着地している時間が短い。この辺りは東京への適性があってもいいかなと思える点です。
前走時との違いですが、前走併せ馬時、首を何度も振っていて、抜き去りながら手前も変えていて、若干力みによる体力のロスが見られました。
この点が今回は改善されています。いい意味で前走時よりも一歩が素軽く、全体的に力みがなく走れています。前走使ったことでさらに良くなっている。そんな印象を受けるいい内容だと思います!
オールパルフェ C
南Wのみのいつも通りの調整過程で、調教がけしやすいこの馬らしい一週前の内容です。フォームにも特に変化はなく、今まで通りという感じです。
ここ2戦勝利から遠ざかっていますが、違いを比較するとやはり最終追いの時計でしょうか。1着になったデイリー杯2歳S時は、最終追いも4F50秒台でみっちり追っていたんですが、結果が芳しくないここまでのレースは最終が終い重点の軽めの内容が続きます。そういう意味だと今回は4F52.8。レース間隔2ヶ月でそこそこ良いタイムが出てるかなと思います。
懸念しているのは走り方。
さっきのエエヤンとは違い、登坂タイプの走り方かなと思います。新馬2着していると言われればそれまでですが、マイルで1000m1:01のスローペースで、かなり前に有利な展開。勝ち馬も実はアレアレ?のノッキングがぶっちぎるレベルなのでそこまで価値ある2着ではないように思えます。
ということで今回は直線で沈む未来が見えるかと…。状態としては悪くないです。
セッション A
新馬からデプ記までCW→坂路→CWという内容でしたが、前走から最終を坂路に変更。勝手な予想ですが、距離短縮を理解させる意図かなと!
見事ハマって前走は非常に強い競馬をしてくれました。
そして今回ですが、中3週を考慮すれば全く問題ないタイムかなと思います。最終の併せも楽々先着していますし、併せた馬が寄れて一度持たれるところがありましたが、これにも全く動じず喰らいつく姿は前走のゴール前を彷彿とさせました。
内容からは上積みを感じることはできませんでしたが、前走の勢いそのまま絶好調をキープできているという評価です。
ナヴォーナ C
2月デビューのキャリア3戦目となる今回。
新馬時は最終のみCW、前走はオール坂路、今回は最終のみCWとまだ一貫した過程を踏めていない。
また、時計も出さないタイプでレースは割と後ろからなのに上がりも12秒台。
前走は+12kgでの出走でしたが、追い切り的には素軽く足取り的な重さは感じませんでした。よって前走のプラス体重を成長分と捉えると敗因は馬場。
フォームを見ても軽いタッチで上に飛ぶようなフットワークをしており、渋った馬場に足を取られそうな印象を受けます。
追い切り的な加点がなく、展開的な加点もないので印はなかなか難しい一頭です。
オオバンブルマイ B
近二走は一週前にCW、最終が坂路の流れでしたが今回はレース間隔も加味して坂路のみ。ただ、やはり今回初めて最終で加速ラップが踏めていない点が気になります。全体時計は前走よりも早く、2F目のラップが0.4秒早いラップになっています。騎乗していた武さんも抑えるのが大変なくらい元気いっぱいだったとコメントを出していました。
前走時の武さんの騎乗コメントで、思ったより道中進まなかったと言っていたこともあるので、この状況を良しとしても良いかと思いますが、この馬のスタイルを考えればやはりマイナスに捉えるべきかと思います。
ただ地面を確実に掴んで、それでいて大きい一歩で走る姿は今回のレースに適性がありそうで、ゴール前以外は走っている様子に気になる部分はありません。ただ上積みや成長分もないかなという印象です。
シャンパンカラー A
一週前南W、最終坂路の過程は新馬から一貫してこの形。前走同様、一週前は騎手騎乗で4F48秒台ラスト1F11秒台とかなり強めの調教内容。馬自信期待ノリも良く、十分動ける状態だと思います。
前走中山マイルを見ていると、登坂横一線でこの子、モリアナ、ウンブライルが並んでいたんですが、1番伸びていたのがこの子でした。
調教からもこれは納得できるところで、足首が柔らかいのか、器用に蹄全体を地面につけて、足全体というより足首と蹄の摩擦で行進力を生み出すような走り方をしています。いわゆるピッチでしょうか?
とにかくこの子は登坂タイプかなと思います。
東京での実績もありますが、これはいずれもマイルの1000mが1分以上かかるスロー。度外視で良いでしょう。よって、いまいち直線伸び切るイメージが持てないが本音です。
ドルチェモア A
朝日杯から一貫して、一週前CW、最終坂路の調教過程。一週前に時計をしっかり出して、坂路もまずまず全体52秒前後がいつも。
特に朝日杯ではCW一杯でがっつり時計を出し、坂路も馬なりで好時計、ラスト2Fわずかに加速ラップを踏めなかったが、ラップ差0.1で許容範囲。
今回もCW一杯でがっつり時計、自己ベスト。最終の坂路は時計は抑えめですが、まず加速ラップを踏めていますし、終い重点で併せてからじっと我慢が効いて、コンタクトした瞬間の伸びも素晴らしいと思いました!相手もリレーションシップと古馬相手にこの動きは評価したいと思います。
前走は明らかに叩き。
かつ、この馬が勝った2戦はグラニットがペースを引っ張ったハイペース展開。前走は未完成だった上に、早く前に行く馬がいないので自分が逃げて展開向かず。
坂井瑠星不在とゴタゴタがあり、三浦皇成への乗り替わりで不安が飛び交いますが、今回の雨でタフな展開になればこの馬に向いた形になりそうですし、割と流して逃げる馬もいます。2歳マイル王者の強さを見せてくれるのではと期待しています。
ユリーシャ B
前走と新馬のみ一週前にCWを入れていますが、その他はすべて坂路のみ。今回レース間隔も考慮して、時計抑えめで坂路のみ。
前走時は最終、若干首を振って集中し切っていない様子が見られましたが、今回は単走で最後までいい歩様で走り切れていました。状態は良いと見ています。
あとは実力差。前走早い流れで潰れてしまいましたが、今回は雨で削られる展開。後押しなく巻き返しは難しいのではないかと思います。
カルロヴェローチェ B
この子の調教ははっきり言ってチグハグです。
ただここまで固定のパターンがあったわけではないので、過程としては問題ないと見ても良いかもしれません。
最終追いの様子だけを見るなら間違いなく買いの一頭。ですが、4/20のCWで酒井学騎乗で気配良くここから上がって来るのかと思われましたが、次のCWでレーン騎乗で一杯に追うも終いで全く伸びず、併せも遅れる。そこから坂路で入念に立て直して、最終追い酒井学騎乗で抜群の動き。
形としても馬の後ろに入れて抜け出す形は前走同様素晴らしく、しっかり地面を捕まえてパワーのある走り方をしているあたり、実力で期待をしたい一頭です。
ただ、併せ馬の相手もリレーションシップという共通の相手に遅れているこの子と先着しているドルチェモアなら、ドルチェモアに重い印を打ちたいと思います。
タマモブラックタイ A
最終を坂路だったり、CWだったり、ポリだったりとまだ固定パターンがなくここまで。今回はCWでした。以前CWで最終追った重賞が新潟2歳Sなので直線の長いコースはトラックなのかなという感じです。
内容ですが、一週前一杯で追ってから最終は馬なりだったところ自己ベスト。状態は上向きと捉えています。走り方もしっかり地面を捉える重厚感のあるフォームで一歩一歩にパワフルさを感じました。
唯一、いちゃもんをつけるなら最終併せではないので大きな問題ではありませんが、前に馬が2頭おり、これに追いつきながらも前の馬が加速したときもう少し反応して追いかけるような仕草があっても良かったのかなと思います。根性論ですが、最後の1粘りにはこういった気持ちの面が重要になるかと思います。仕上がりは良好です。
ダノンタッチダウン A
贅沢に皐月をステップにしてここに出走。
照準はここだったと見て間違いないでしょう。
基本的に坂路で追い切るタイプで、今回もそれに該当。一週前にCWを行うのが毎回ですが、今回はレース間隔が短いため坂路のみです。
もともと調教で攻め動くタイプではないので、逆に時計的にもいつも通り。欲を言えば併せをやって欲しかったところはありますが、前走よりも一歩に力があります。このような本当にわずかな違いですが、状態は上向きだと見ています。