維持って凄いこと
向上しないと駄目?
ジムに通ってちゃんとメニュー組んで筋トレや、ダイエットの目的で運動を取り入れる場合は、筋力や柔軟性が高まったり、体脂肪率や体重に変化がないと駄目ですよね。
トレーニング効果は年齢に関係なく、正しく継続していれば向上します。
この向上って言葉がくせ者。
アナタがトレーニング効果で向上したと聞いり、自分でやったりしたことの結果で向上したというときってどんな状態のときですか?
一般的に向上したというと「上に向かう」前進するというような意味で使いますよね。他にはより良い方向に向かう、優れた状態になる、進歩があるなどがあると思います。
トレーニングで向上したというときは、数字が上がるイメージを持っている人が多いように感じます。
動かせる負荷荷重が増えた、出来るセット数や回数が増えた、距離や運動時間が長くなった、移動スピードが早くなったのようなイメージ。
わかりやすい数字で例を挙げてみますね。
ベンチプレスで30㎏を持ち上げるトレーニングを始めた。最初は10回を3セットがやっとだったけれど、40㎏で同じ回数とセット数持ち上げることが出来るようになった。
ウォーキングで15分で1kmしか歩けなかった。今は10分で1km歩けるようになった。15分で1.5km歩けるようになった。
数字でわかるものはいいですね。どちらも明らかに向上してますよね。
これはとてもわかりやすい運動効果としての向上です。
特にトレーニングや運動を始めたばかりだと、スタートラインが今まで何もしなかった状態からなので、向上したという効果が見えやすいんです。
数字で測ることもことも可能ですが、柔軟性だと基準さえ決めれば向上したことを実感できると思います。
例えば座位で行う体前屈。
座って行う前屈は膝を伸ばすと身体が後ろに倒れそうだった。今は膝を伸ばしてもまっすぐに座れるし、少し身体前に倒せるようになってきた。
この場合の基準は膝を伸ばして行うです。
なんでもそうですが、向上していると実感できると嬉しいし、更に頑張れますよね。
維持ってあまり好まれない?
健康やトレーニングの話をするときに、効果の「維持向上」をはかれますという言葉を使います。
向上するという言葉と同じように、維持するという言葉も使うんです。
アナタも耳にしますよね。「維持向上」
「向上する」「向上している」というと、とっても頑張っているというようなよいイメージがあります。
ところが「維持する」「維持している」というと、何だか努力不足のようなイメージがありませんか?
実際「頑張っているのに変わらないんですよね」「全然変わらないからやる気が続かなそう」なんて言葉を聞くことがあります。
もしアナタがやっていることで「向上」していると感じられなかったら、どんなふうに感じますか?
低下していない
「維持」「向上」しているということは、言い換えれば「低下」していないということです。
維持は上向きじゃないけれど、低下もしていないんですよ。
これ凄くないですか!
そして本当に向上していないのでしょうか?
「維持する」とは同じ状態を保っていることですよね。
視点を変えて私たち自信に目を向けてみましょう。
アナタは1日1日、1ヶ月ごと、わかりやすいく言えば1年ごとに実年齢が増加しています。単純に考えると今20歳ちょうどなら、来年の今日は21歳ちょうど。もし今50歳と60日だったら、10年後は6歳と60日。
これは何歳になろうとも、この地球上で生きている限り、全ての人が共通している時間経過で変化するものです。
個人差もありますが1年くらいでは大きな変化はありません。何もせずに普通に暮らしていれば時間経過分、体力などは確実に低下していきます。
はい出てきました「低下する」
何もせずにいれば誰でも低下するんです。
視点を戻してみるとどうでしょう。
トレーニングや運動などをやったということは、何もしなかったわけではありません。さらに向上はしていないけれど変化がない、維持しているって凄くないですか!
だって低下していないんですよ!
維持しているって凄い!
「変わっていないなんて凄い!頑張りましたね」
頑張っているけれど変わらなくてと嘆いている人に、私はいつもこんな言葉を掛けています。
もしその人が変わらない、向上しないからと、途中でやることを止めていたら確実に低下していました。
体力を示すグラフを見たことありますか?
体力要素にもよりますが、年齢が上がってくると確実に低下のライン角度がきつくなります。
変わらない、低下していないということは、下降が止まって横ばい状態ということですよね。年齢が上がっているにも関わらず、何もしなかった同じ人よりも実年齢は同じなのに体力は高いんですよ。
そう体力は高いんです!
負荷荷重や回数、距離などという数字では変わらないから「維持している」ですが、体力評価で見ると数字は変わらないけれど「向上している」です。
維持向上とまとめて表現するのも、維持している状態も向上と同じだったり、維持があって初めて向上するから「維持向上」という表現だと思います。
そうなんです。
まずは「維持」を目指す。最初にも書きましたが、今まで何もしていなかった人が、効果を実感しやすいのは、スタートラインがゼロスタートではなくマイナススタートなので、何かをやることで効果を実感しやすいと感じています。
最初は効果を実感できたのに、ちっとも変わらないは次の向上の為の通過点です。
もしアナタが変わらないと悩んでいるのであれば悩む必要はありません。一番対策を考えなければならないのは低下したときです。
「維持する」が出来ていたら、まずは維持を継続しましょう。
やっぱり向上したい
もしアナタが「維持」でなく今よりももっとという「向上」を望んでいるのなら、トレーニングや運動のメニュー内容とアナタがちゃんと出来ているかを見直した方がいいと思います。
今は調べればいろんな情報がありますので、自分で出来る人もいるかもしれません。
ただトレーニングフォームや基本の姿勢などは、プロに観てもらいアドバイスをもらった方が良いと思います。
なぜならトレーニングフォームや姿勢の崩れは、プロでなくてもアナタの変を観てわかる人はいると思います。
「背中が丸くなってるよ」「О脚になってるよ」
プロが違うのは「丸くなっている背中はココを緩めると伸びてきますよ」「膝の隙間をなくすためにこんなトレーニングしましょう」というアドバイスが出来るところ。
そんなのネットで調べれば分かる?
あれは一般的な方法や注意点を上げたもので、今のアナタに合わせたものではありません。
プロはアナタを見て更にアドバイスができます。
「背中のココが意識できていないので意識して」「あと3㎝くらい内側に引いて」「そうそう出来ていますよ」というフィードバックが出来るからです。
トレーニングや運動の効果に年齢は関係ありません。ただ若いうちにスタートした方が低下の曲線をより緩やかにすることが出来ます。
もし何も変わらないからと言って、せっかく始めたトレーニングや運動を止めちゃったなら、ぜひリスタートしてください。
まずは「維持して向上」の体力年齢を実年齢より若く。
そのまま継続して「体力向上」を実感して、更に体力年齢を若年化。
若年化と言っても女性の体力ピークは18歳辺り。これ以上の若年化は無理なのでゴメンナサイww
体力を維持するって、すごいことだって伝わってたかな~