散歩が楽しくない問題
リモートワークが普及しつつあるこの世の中、外に出て運動しなきゃと思いながらも外に出る理由がないと外に出たくならない。
多分うちの庭がベルサイユ宮殿とかだったらもっと楽しいのかもしれない……と、GPTにそんな小言をぼやいてみたところ
「例えば、自然の中の変化を発見してみるのはどうですか?」
と言われたのがことの始まり。実際にはちょっと違うセリフだったかもだけどだいたいこんな感じでした。
-ChantGPTでクエストを作成
ならばお散歩が楽しくなるよう、お散歩がRPGの冒険みたいになるようGPTにクエストを作ってもらおうと以下を入力。
-お散歩クエスト
そして出力されたクエストがこちら。
こうやって見ると簡単そうで意外に難しい。子供の頃はキノコなんていくらでも見つけられたのにいつからか足元のキノコを発見しなくなった。
どうやらこのクエストをクリアするには多少童心に戻る必要があるらしい。
結果、とても楽しくクエストを進められたのですが注意点もありました。
例えば今回のクエストだとかわいい犬を撮影するためには飼い主に許可を取らなきゃいけないし、何度かクエスト生成してみると、笑顔の人を撮るクエストが出て来たり、撮影に許可が必要なクエストも出てしまうため、そういったクエストはあらかじめ削除してもらいました。
-クエストの応用
今回は「お散歩が楽しくなるクエスト」をGPTさんに作ってもらったのですが、ちょっと言葉を変えたり場所を指定することで特別なクエストも作成してくれます。
例えば……
「いま沖縄に旅行に来てるからビーチ沿いをお散歩しなが出来るクエストを作成して!」
と言ってみたり、
「今日は自然公園に行くから自然を再発見するクエストを作成して!」
と言ってみたり、その日自分がお散歩する場所に合わせてクエストを作成してもらうことも出来ました。
ビーチ沿いであれば貝殻を見つけるクエストが出たり、自然再発見クエストでは鳥の羽や巣などを見つける高難易度クエストが出たりしました。
-メモリの活用
ちなみにGPT4oの有料会員であればGPTさんのメモリに情報を保存しておくことが出来るため1日で全てのミッションをクリアしなくても
「クエストとここまでの達成進捗をメモリに保存しておいて」
と言って保存しておいてもらえば、次回新しいチャットを始めても
「この間の自然再発見クエストを出して」
と言うだけでクエストを途中から再開できます。
実際にクエストで遊んでみた
海外滞在中、現地に友達はいないしやることもないけどただ散歩するだけなのもなぁと思いクエストを開始してみることにしました。
-クエストを作成
ふむふむ。ただ自然を探すだけでなく、隠れた自然のアートを探さねばならないらしい。ちょっと難しそう。
-クエストを開始
いくつか見つけたのですがひとまず2枚目の葉っぱの影が分かりやすそうな写真を「光のアートだよ!」と一言添えて送信。
すごい。「光のアートだよ!」しか言ってないのにGPTは木漏れ日が葉っぱの影になっていることを認識してくれました。なんて賢いんだ。
次のミッションに進みます。
小川ではないのですがせせらぎが入った動画を撮影して送信。
音が入っているため再生する際は音量にご注意ください。
「せせらぎだよ」と言ってファイルを渡したのですが、先ほどよりも反応が薄めです。どうやらGPTさんは動画内の音がせせらぎであると認識することはまだ出来ないようでした。
それでは次のミッションへと進みます。
これらは着生植物と言って土壌に根を降ろさない植物です。
よく寄生植物と間違えられるのですが、くっ付いている植物から栄養を取っているわけではないので寄生植物とは異なります。
さて、GPTさんの出した自然の彫刻クエストはこれでクリア出来るのか…?
どうやらクリア出来たみたいなので次のクエストに向かいます!
青いお花もあったのですが写真を撮った場所からは歩いて15分ほどのため断念し暖色系に偏ってはしまいましたが無事クリアです。
そして最後のミッションへ!
キノコだと思って撮った写真なのですが実はみかんとかが入ってる袋の切れ端が捨ててあるだけだったらどうしよう…。
そんな不安も過ぎる中GPTさんに送信してみると……
やったー!みかんの袋の切れ端じゃなくてキノコだったみたーい!
ちなみにこのキノコってなんなんだろう?と思ってGPTさんに聞いてみたら
「カリフラワーキノコ」の可能性が高いと言われ調べてみましたがそんなキノコは無かった。
調べて見ると"キヌガサタケ"というキノコに近いように見える。
生息は主に日本、北アメリカ、オーストラリアだそうで、揚げると魚のような味がするとかしないとか……。
(野生のきのこを自分の判断で食べるのは危険なので控えてください。)
-感想
GPTさんはクエストを出す際に「自然の中で⚫︎⚫︎を見つけて来て」だけではなく「自然の中で見つけた色がどんな気持ちを引き起こすかを感じてください」「見つけた形にどんなストーリーがあるのか、想像してみてください」と付け加えてくれるのがなんだか素敵だなぁと感じました。
いつもならただ通り過ぎてしまうだけの風景をよーく観察して再発見するのも楽しいし、初めての場所で何かを発見する時にもピッタリだし、普段は考えないような木の歴史や花の色について思いを巡らせるのはなんだか風流を感じました。僕が平安貴族ならここで一句詠っていたことでしょう。
書いた恐竜:んぼ