第10回ナノ会議レポート 建築写真家 中村マユ
3/25に建築写真家の中村マユさんをお招きし、第10回目のナノ会議を開催しました。中村さんはToLoLo studioという写真事務所に所属し、建築や美術、舞台などの写真を撮っています。
・ToLoLo studio HP
http://tololo.info/
今回は代表の谷川さんではなく、中村さんをお呼びしました。その理由は写真を専門として大学で学び、建築を撮られている方がどのような考えで撮っているか聞いてみたかったことが大きいです。建築の写真を撮る方は建築を学び、建築を撮られる方もいます。谷川さんはそのルートです。
それと中村さんとはナノ会議で出会いました。そこにも縁を感じています。その回にたまたま谷川さんも参加されていて、これがきっかけでToLoLoに入所されています。入所されてから、2年ほど、住宅やクリニック、自社オフィス、神社、公共施設まで色々な場面で撮影いただいています。現場では撮影の一瞬を取り逃しがないようあまり余裕もないので、改めてゆっくりと話をお聞きしたいと感じて依頼しました。
レクチャーとしては学生時代に学んだことや制作された作品が前半でした。特に印象的だったのは哲学を中心に言葉や文章、思想に対する考えがすごく深かったことです。10+1も愛読されていたことも驚きでした。自分自身の理解が及ばずすべてを把握できていないのが正直なところですが、思考していることを写真で表現されていて、作家としての活動にも興味が湧きました。
写真の展示で鑑賞する際はあまり説明のテキストはなく、展示のタイトル程度にとどまることが多いです。作家から作品の説明を聞くこともあまりなく、ひとつずつ写真への考えを教えてもらうことで、写真の解像度が鮮明になっていく感覚もありました。建築写真の撮影だけでなく、作家活動もしてほしいと勝手に期待しています。
後半では建築の写真のこと、リクエストをして、写真の撮り方についてもお話いただきました。私個人としては写真を撮らない日はないといっても過言ではありません。被写体によってのポイントはそれぞれあること、建築を撮る上で水平垂直を抑える基本的なことや構図、黄金比などためになる話が満載でした。
今回からオンラインでの参加も可能としました。次回以降もオンライン併用で行いますので、遠方の方、仕事、家事をしながらなどお聞き下さい。ご参加いただきありがとうございました。
録画したデータも後日、配信できるような仕組みもつくっていこうと考え中です。
次回は4/22金に照明に関わる仕事をされているstudio tanboの池畑さんをお招きします。
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