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PALETTE 一年検査

先日、PALETTEの1年検査でした。共同設計の坂東幸輔建築設計事務所と一緒に検査をおこないました。この建築は2019年の夏に完成した大阪の十三駅が最寄りの就労支援施設です。その秋から運営もスタートしたのですが、2020年はコロナの影響もあり、なかなか1年検査ができずに約1年半ほど経過してしまいました。

そのため、私たちは運営後にようやくこの日、初めて入ることが叶いました。設計中に想像していたことが実際にどのように使用されているか、1年検査ではそれを確かめることができる答え合わせのような機会でもあり、貴重な経験です。

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1階のショップ。
竣工時には商品が何もディスプレイされていなかったのですが、入所者の方の作品がたくさんあり、賑やかな空間になっていました。Tシャツやかばんなどいろんな作品がありました。

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こちらはギャラリー。
記憶を頼りに信号や道路標識などの絵を再現している絵が飾られていました。かなり忠実なのですが、時折現実ではないようなものがあったりもします。構図が絶妙ですが車窓から見える風景として見ているからなのかなとも思ったり、どこの町なのかと、じっくり観察したくなる作品でした。

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2階のお菓子工房で作成されたアイシングクッキーやキャンディー。色鮮やか。

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ところ狭しと、たくさん並ぶ作品。

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エキスパンドメタル(メッシュ)天井には紐が吊るされていました。普段どのように活用しているか気になりますが、作品をひっかけたりしているのだと思われます。天井がいろんな活用されることも想定していたので、少しうれしい瞬間でした。

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完成したときは小さかったツタも順調に育ち、今では軒裏のエキスパンドメタルにまで伸びていました。来年はもっと立派に育っていることが期待できます。

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全体として非常にきれいに使用されていて、少し感動しました。運営の方は前日にすごく掃除しましたと仰っていましたが、普段から大事に使ってくださっている様子が垣間見えました。これからさらにたくさんの作品がここでうまれていくことを楽しみにしています。検査の日は入所の方々はお休みでしたが、また次回は作品をつくっている様子も見てみたいなと思います。

PALETTEのHPはこちら
オンラインショップもぜひ覗いてみてください。


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