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なぜ「Tシャツプロジェクト」をスタートしたのか。
いつか書こうと思いながら日々の忙しさに追われ書けなかったこと。
なぜ「Tシャツプロジェクト」をスタートしたのか。
事の発端は「ライブハウスハボクラガマモル」というTwitterアカウントを見たことでした。
僕は元々バンドマンでライブハウスが大好きだったので、「ライブハウスハボクラガマモル」という言葉にすごく反応しました。
コロナの影響で経営に大ダメージを受けてるライブハウスを「ライブハウスが好きな人たちの手で、潰れてしまわないように守ろう」という企画。
内容は「ライブハウスハボクラガマモル」のオリジナルTシャツを作って販売、売り上げから経費以外はライブハウスに渡すという、そして注文時にどのライブハウスに渡してほしいかも指定可能という凄い企画でした。
最初はアカウント主さんがお世話になってる近隣のライブハウスに向けてだったのが、主さんが全国ツアーをやっていることもあり、広がりに広がって全国のライブハウスが対象になり、支援者がどんどん増えていったという状況だったみたいです。
そんなことをやっている人がいるという情報を知りながらも、僕自身はコロナが全国に広まっていくニュースを見てただただ不安を覚える毎日でした。
心配になるから沢山の情報をネットで見て、情報過多になり更に不安を抱える日々。
僕自身の周りでも仕事が激減した方や休業を余儀なくされたお店、なんとか継続しているけど数か月後には廃業の不安を抱える業種の方々の声を耳にするようになりました。もともと音楽関係の仕事をしていたので、その業界からの声もたくさん聞きました。
そのたびに思うこと「なにかできることはないかな」
でも、ニュースやネットの情報を見るたびに暗い気持ちになり、「なにかできることはないかな」と思いながらも実際には何もできない自分。。
さらに、少しでも自分ができることとして「ライブハウスハボクラガマモル」のTシャツを買おうと思ってTwitterを開いたところ、時すでに遅しで注文は締め切られていたんです。
その瞬間、自分自身にとてつもなく腹が立ちました。
「なにもできない」のではなく「なにもしていなかった」ということに。
それから数日ずっとイライラしてました。
色んな仕事をしながらも心が落ち着かず、忙しく動いているのにうまくいかない日々。
そんななか、ちょっと用事があって、夜にうち(Three stars factory)のプランナーさん(年上)に電話をしたところ、事務所で一人まだ仕事をしているとのこと。しかも話をしていて発覚した事実。その日はプランナーさんの誕生日だというんです。
「まだ事務所いるならすぐ行きます!」
近所の薬局に出掛けてた普段着のまま猛ダッシュでケーキを買いに行き、そのままの恰好で事務所に向かいました。
「ご飯食べに行きましょう!でも、その前にこれ!」
すごく喜んでくれました。
いい年した男ふたりがローソクを立てたケーキを囲むというなんともシュールな光景。
そんな話をしながら久しぶりに笑ったような気がしました。
そのあと近所の居酒屋さんでご飯を食べながら、ここ数日のイライラの話もしながら、あっという時間は過ぎました。
そして、事務所に一旦戻って帰り支度をしているときにプランナーさんが言いました。
「今日はありがとう」
その時に僕は、思いつきでも、普段着のままでも、手に薬局のビニール袋をぶら下げてても、来てよかったなと思いました。
誰かが笑顔になってくれること、それが何よりも自分の心の栄養になるんだなと。
そして、『誰かが笑顔になる可能性を信じて実際に行動すること』それこそが日々を明るく生きるための大切な要素なんじゃないかと気づいたんです。
それから、自分にとって「いまできること」をあらためて考えました。
大切なことに気付くのが遅かったために「ライブハウスハボクラガマモル」の企画には参加できなかったけど、小さくてもいいから、二番煎じでもいいからやってみよう。
そして、うちにはTシャツのプリンタもあるから各出展者ごとにオリジナルTシャツも作れるし、そうすることで業種も幅広く対応できる。等々。。
一気に妄想が加速。
そして、それらをまとめてプランナーさんに話をしたところ、即答で「やろう!」と返ってきました。
そこからは準備に追われる怒涛の日々でした。
プランナーさんに話したのが4月7日、そこから1週間で特設サイトや告知関連の準備、生産体制の調整や注文管理のフロー作りなどを準備して4月15日に公開。4月16日には販売開始。
Twitterでも書いたんですが、実は準備をしながらもずっと不安だったんです。
出展者がひとつも集まらなかったらどうしよう、出展者様が希望を持って参加してくれたのに売れなかったらどうしようって。
でも、賛同してくれる出展者さんがいて無事にスタートできて、そして続々と購入してくれるお客様がいて。
朝起きて購入者様からの出展者への応援メッセージを読んで本当に号泣してしまいました。
人って嬉しくても号泣するんですね。
販売開始までの1週間近くはリアルに睡眠時間が一日30分の日があったり、ほぼ寝てなかったため販売開始した日は爆睡してしまったんですが、翌朝起きて号泣するというジェットコースターみたいな寝起きでした。
話がかなり長くなってしまいましたが、そんなところからスタートした「コロナに負けるな!Tシャツプロジェクト」ですが、みなさまのおかげで沢山の注文をいただき、生産に追われる1ヵ月半を過ごしてまいりました。
正直ここまで反響をいただけるとは思っていなかったです。
夜中まで生産して明け方帰るような日もたくさんありましたが、みなさんからの応援メッセージを拝見するたびに「頑張って作ろう!」ってなり、出展者様の喜んでいる声を聞くたびに「やってよかったな」って思えました。
ご購入いただいた沢山のお客様、賛同いただいた出展者様、そして、一歩を踏み出すきっかけをくれた「ライブハウスハボクラガマモル」の企画主様に心から感謝いたします。
おかげさまでとても充実した日々を過ごさせていただいています!
5月31日の販売終了まで、あと数日ですが、最後まで頑張ります!
買い忘れている方いらっしゃいましたら、是非ご注文ください。
「もう一枚買おうかな」と思ってる方は是非おかわりしてください(笑)
そして、最後まで応援よろしくお願いいたします!
■コロナに負けるな!Tシャツプロジェクト
特設サイト https://3sf.jp/tpro/