父を⚫︎そうとしてパトカー呼ばれた話
木製バットでカップ麺とか入ってる棚のガラスを割って、母に止められたらガラス片を父の首に突き立てた。もちろん本気でやるつもりは無かったが、警察を呼び出す父。その間も後頭部とか狙い放題だったけど、やっちゃったらこちらも終いだからね。
いざ電話が繋がったら「間違い電話でした」とかほざく腰抜けの後ろで、
早く来ないとこの人死んじゃいますよー!?
と煽り立てる。ちょっと楽しかった気がする。
(ただ、このせいで本当に来てしまった)
スリッパのまま外に出て、パトカーが来たら道案内した。いざ自宅に着いたら、「暴れたのはどなたでしょうか?」と聞くので「私です」と答えた。ものすごく意外そうな反応だった。
まあ、普段は真面目に仕事してる人間ですからね。ここまで理性が無くなるのは…何でだろうね。
とりあえずパトカーの後部座席に座らせられて話を聞かれることに。警察の人は前に一人、左隣に一人。事の経緯を話す間、かなりこちらに気を遣っているのが分かった。さっきまで暴れていた人間を刺激しないように、神経を使うのだろうな。
誠、申し訳ない。
近くで別の事件が発生したらしく警察の人達はそこへ向かうことになった。私は家に留まらずに別の場所で一日過ごすようにとだけ言われた。私の殺意は一人の人物にしか向いてないから、心配しないで欲しい。
だが、あの日から対象は二人になった。
父と母、両方だ。
どちらも一緒だ。私に葬られるのだ。
最後の最期まで私が責任持ってその命、取らせてもらうからな。
それまではせいぜい、平凡な毎日を共に過ごそうや。な?