駅チカワード:「IPアドレス開示命令」 <- 匿名掲示板でも基本、普通の状態では書いている本人がばれます

今回は「IPアドレス開示命令」について見ていきましょう。

IPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)開示命令とは?

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「IPアドレス開示命令」: インターネット上で特定の行為(誹謗中傷、著作権侵害など)を行った人物を特定するために、その行為が行われた際に使用されたIPアドレスの情報をプロバイダーから開示させる裁判所による命令のことです。

なぜIPアドレス開示命令が必要なのか?

  • 匿名での誹謗中傷対策: インターネット上では匿名で誹謗中傷を行う人が後を絶ちません。IPアドレスを開示することで、加害者を特定し、法的責任を追及することが可能になります。

  • 著作権侵害対策: 著作権侵害行為が行われた場合、IPアドレスを開示することで、侵害を行った人物を特定し、損害賠償請求を行うことができます。

  • その他: 犯罪行為や違法行為の捜査にも利用されます。

IPアドレス開示命令の手続き

  1. 申立て: 権利侵害を受けた人が裁判所に開示命令の申立てを行います。

  2. 審理: 裁判所は、申立ての内容が正当かどうかを審査します。

  3. 命令決定: 裁判所が開示命令を出すか否かを決定します。

  4. 開示: プロバイダーは、裁判所の命令に基づき、IPアドレスの情報を開示します。

  5. 加害者の特定: 開示されたIPアドレスの情報をもとに、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に契約者を照会し、加害者を特定します。

IPアドレスから特定できる情報

IPアドレスから特定できる情報は、プロバイダーによって異なりますが、一般的には以下の情報が特定できます。

  • 契約者名: インターネット回線を契約している人の名前

  • 住所: インターネット回線を契約している人の住所

  • 電話番号: インターネット回線を契約している人の電話番号

  • メールアドレス: インターネット回線を契約している人のメールアドレス

IPアドレス開示命令の注意点

  • プライバシー侵害: IPアドレスを開示することで、個人のプライバシーが侵害される可能性があります。

  • 誤認: IPアドレスは固定ではなく、変わる場合があるため、特定した人物が必ずしも加害者とは限りません。

  • 費用: 開示命令の手続きには、弁護士費用などの費用がかかります。

まとめ

IPアドレス開示命令は、インターネット上のトラブルに対処するための重要な手段の一つです。しかし、プライバシーとのバランスや、手続きの複雑さなど、注意すべき点も多いため、専門家への相談がおすすめです。

もっとも、ランクが上だとこんな法律も無力ですが(苦笑)...

参考:
駅チカ新聞: 「「まさか」パラアスリートを襲った誹謗中傷、投稿者は「圧倒的格上」の日本代表だった…パラ五輪開幕直前の衝撃判決」 <ー どうなっているのでしょうか? IPアドレスで身元ばれ...|駅チカ新聞 (note.com)

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