編み物教室を始めて10年ちょっと。
編み物教室を開くようになって、ずいぶん経った。
幼稚園に通っていた娘が、高校生になった。
ママ友に「教えて〜」と言われたのがきっかけ。
初めは受講費をもらってなかったけど、
タダはちょっと悪いからと、教えてもらったお礼にパンを頂いたのをすごく覚えている。嬉しかった。
ママ友がママ友を呼んで。
そのママ友がご近所さんを呼んで。
ご近所さんがご近所さんを呼んで。
近所の手芸屋さんでレッスンをするようになった。
手芸屋さんが、ひとつ増え、ちょっと遠い手芸屋さんでもするようになり、
ちょっと都会の有名な所でもするようになった。
ゆびあみ、かぎ針、棒針、タティングレース。
材料と編み図を持ち込みで、
好きなものを、作りたいものを編むスタイル。
「これが編みたい」と言われたら、どんな時も断らずに教えた。
難しいもの、見たことないような編み方、嫌いで避けてきた編み方、
断らずに教える。とは、難しい。
断れば簡単なのに。
でもそれは学びとなり、私の糧となった。
「これ、私は苦手なんですけど、一緒にやってみましょう!」と言い訳した時もあったが、
私が苦手なもの。まだ編んだことがないものを、正直に伝えると、
生徒さんも受け入れて、ゆっくり寄り添ってくれた。
編み物教室を始めて10年ちょっと経つが、
断らずに、生徒さんと一緒に学んでよかったと思う。
特にかぎ針編みに関しては、編んだことがないものは、ほぼない。
かぎ針編みで作った作品を見ていると、
自然と頭の中で、編み図が出来上がる。
あれから数年経ち、色々思うところがあって、
手芸店で教えるのは辞めた。その話は、いつかここで書きたい。
今はひっそりと、自宅で月3回レッスンを開いている。
コロナ禍になり、すごく流行った時は、レッスンをお休みした。
再開して、また流行ったらお休みにした。
娘が受験の時期は、ずっとお休みにした。
このまま、レッスンを辞めようかと思ったこともある。
何度もあるが。
それでもなお、「再開します!」のメールを生徒さんに送ると、
生徒さんから楽しそうなメールと、「予約します!」のお返事が来る。
有難い。
どうして、予約してくれるのだろう。
胸がいっぱいになる。
今日は自宅レッスンの日でした。
5名の生徒さんが、我が家に集まり、
あれこれ話をしながら、編みながら、コーヒー飲みながら、
笑って、編んで、ほどいて、編んで。
今日も楽しかったな。ありがとう。