アイドルを撮りたい〜特典会の撮影技術論(40)Vivitar Auto wide angle 35mm F2.8
4月下旬にオールドレンズフェスが新宿丸井本店で行われていて、そこでVivitar Auto wide angle 35mm F2.8を購入した。ちょうど35mmが欲しかった。
ネットで調べるとMCマウントの情報がよく出てくるが、これはニコンのFマウント。ロットNo.も36始まりで、情報が無い。正体不明のレンズで不安になるが、Made in JAPANの刻印があるので、変な出自ではなさそうだ。
お店で色々なレンズを試させてもらった結果、値段も手頃で写りも良く、Fマウントというのが決め手になった。Reflexを使うのにFマウントのマウントアダプターを買ってあったので、それもちょうど良かった。
長い時間色々と試させてもらって、なかなか親切なお店だった。
特典会での使用
早速、特典会で試してみた。4/30の対バンで特典会場は歌舞伎町のカカカブブブキキキ!!!シアター。
ステージ上での特典会。ステージに大きいLEDがありかなり明るい。
写真はややボケ気味。f/2.8だからかピントを合わすのが難しい。
約1mの距離で撮影。衣装を撮りたい時は35mmがちょうど良さそうだ。
また、LEDの格子を見ると画面端でも歪みも周辺減光も無いように見える。
暗所での撮影
次は5/4 渋谷クラブクアトロでのタイバン。4Fのロビーで特典会。
このロビーがまた暗かった。
天井からのダウンライトのみ。壁が煉瓦風なので輻射光も期待できない。
しかしlightroomのAIノイズ除去があるので高感度撮影。
ピントは頑張った方だと思う。
高感度特有のノイズがファインダーでも強くて、ピント合わせは難しかった。
それにしても、この会場の照明のバランスは良くなかった。暗い会場は大抵、明るすぎる一灯があるきりで、その光が部屋を満たせていない。だから暗くてコントラストが強くなり、柔らかい光がなくなってしまう。
いつものセッティングで撮影
ディフュージョンドームとMG-Xの組み合わせ。
5/5の定期公演の特典会で撮影。いつもの四谷Honey burst。こどもの日ということで園児コスプレだった。
ピントが合わせやすいようにまずはf/4 f/5.6で撮影。
ピントはバッチリ。f/4か5.6で手裏剣型のボケが見れるという噂だったが、そんなボケは特に見当たらなかった。
集中してピント合わせたのでガチピン。f/2.0の時くらい集中した。
見ての通り背景のライトのハレーションやレンズフレアは見当たらない。かなり逆光耐性は強いようだが、クラッシックレンズとしては物足りないかも。
総評
ピントさえミスらなければ他の写りは十分、古いレンズの割に逆光耐性もあり値段以上の価値はある。逆に言うと特徴のない凡庸なレンズとも言える。なのでクセ玉好きの人にはオススメしない。
35mmの特性上開放にしてもさほどボケないので、背景も合わせて構図を考えないとなあ。まあ広角レンズ全般に言えることだけど。
結論。いい買い物をした!