問題解決のとりかかり

問題(期待している状態と異なる現状)を誰かに質問したり相談する際、初動で「欲しいもの」「見たもの」「やったこと」をまとめておくとその後の判断がスムーズにいきます。

ただし全部の詳細が揃うまで貯めずに早い段階で問い掛けてみた方が早い場合もあるので注意が必要です。

1. 欲しいもの

「あなたが期待していること」です。
ある物事についてどうあって欲しいかを説明できる必要があります。
対象範囲は限定的に。大小が問題であれば数値化されていればそれが望ましくあります。

2. 見たもの

1.での期待に反した現状が分かる情報です。
解決策を練るには問題(期待と現実に差)であると判断するための「欲しいもの」とそれに一致していない情報(見たもの)が必要です。事実を共有するだけでは問題解決の観点では足りません。

また、この情報は必ず一次情報であるべきです。権威ある人や検索したサイトや世界の誰かが教えてくれる情報ではありません。それらは当人が抱えるものとは前提が異なる恐れがあるためです。

問題点を言葉に落とし込む作業は重要ですが、その段階で情報源が自分であっても誰かにとっては伝聞となる可能性を孕んでおり正確さを失う場合があります。可能であれば写真や文献、何かのデータを使うときには目に見える証拠(ログなど)や事実に即した情報を用意すべきです。

仮に観測された事実が見かけの問題や副作用・捏造であっても、そのことが明示されていれば後で判断に利用できるかもれません。主観はそれが「誰の主観であるか」が明示されていれば他の誰かにとっては客観として使えることがあります。

3.やったこと

誰かに真似をしてもらうための情報です。
同じ方法で同じ結果になれば当人だけが抱える問題ではなかったり回避する方法を他の誰かが見つけてくれる可能性が高まります。

そのため対応時には一次情報を相談先と共有できるようにする必要があります。

その事象は誰でも容易に真似出来るのか(陥るのか)、具体的な手順で何をしたのか、何をしていないのか・しなかったのかといった情報が必要になる事があります。

理想は「伝えられれば誰でも簡単に真似出来る」状態に持っていくことです。
曖昧さ・間違いは排除するよう努める必要があります。
誠実を旨として、分からないことは分からないと認めて主観と客観が混ざることは減らすことが望ましくあります。

有料で誰かが調べてくれる場合であっても、その誰かに任せるまでは当事者がこの3つをやっておくほうが時間の面で有利になります。

以上