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ペーパームーン

必然的で、成るべくして起きたと思わないとやっていけない
母親が嫌で、憎くて、でも好きで、嫌いになんか成りきれなくて、それでも、衝動的にだったとしても交流を絶つしか無いと思った

もう会うつもりもない
連絡がきただけでも翌日に影響がでるほどに体調が悪くなる
会えばまた辛くなるし体調をもっと崩すだろうし、いくら伝えても理解できないことが分かった

希望を抱くのにもとっくに疲れたし。
私も変われないし親も変われない、親は都合よくサンドバッグになる娘が欲しいだけだ

全てが嘘だったとは思わない
だから辛い。どこまでが嘘でどれが本当だったかなんて分からない。
悪人ではない。ただずれてる人だ。
優しさとか知らずに育ったのかもしれない
自分の痛みに傷かないから、無意識に他人も傷つけてしまうのかもしれない

その無意識に、私は何度も傷ついて泣いてきたことを、あの人は何とも思ってないんだ

言葉だけの仲良くもごめんもいらない

親との縁を切る形になる
きっと私には得られないものがこれからも増えるのだろうな

周りをみてるとそれが嫌でも見えてくる
見たくないな
生きるの辛いなこんな風になりたくなかった
全てを受け入れるなんて不可能だ
いつか出来るようになれるのかな

また受け入れる為に諦めて捨てたら何が残るんだろう

理想と現実が遠すぎて、昔から過去の話で嘘を吐く癖がある
周りが羨ましくて、全然違うことが悲しくて悪意なく嘘を吐いていた。
それを繰返していたら、虚実が分からなくなってきた

母親のことはもう触れたくない
思い出すのもやめよう
きっとこの記憶も虚実になるのだろう

誰か、私と同じ目線で世界を見て欲しかった
叶わないことは分かっている
誰も正確に私と同じ世界を見られない
人は誰しも孤独だし、全てぴったりと分かり合えない。
死ぬときはひとりだ。孤独な夜を越える日は、いつもひとりだ。

その感情をカニとエビと煮詰めていたら、新刊ができました

『ペーパームーン』ってやつです

文フリ東京で20部持っていったら、15部も出ました
ありがたいなあ。

お手にとってくださりありがとうございました

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