車にまつわる勘違い その3
こちらの記事のつづき。
・狭い道ですれ違う方法
>・皆、余裕で運転しているのだと思っていた
>ぎりぎりですれ違う車とか、運転を学んだら余裕でできるようになるのかなと思っていたけど、普通にめっちゃ怖い。ベテランでも車運転している時は常に緊張状態らしい。確かに10時間運転してても平気だよという人はいない。
車にまつわる勘違いその1で上のように書いたが、その後また考え方が変わった。つまり中央線がないような生活道路ですれ違う時の話なんだけど、「4m道路でキープレフトすれば車はぶつからずにすれ違える」ということを知っていれば、自分が左に寄せれば大丈夫であることは理屈としてわかるのだ。更に経験上このくらいならぶつからないということもわかっていれば怖いということはない。緊張するのは横から人が飛び出してきたりすることであって、すれ違う車の危険度はむしろ低い。
・助手席は情報量が少ない
助手席は運転席の隣であるからして運転席とほぼ同レベルの情報が手に入るような気がしていたが、ルームミラー見えない、ドアミラー見えないということで車両後方の情報が手に入らない。全然情報量が違う。教習車についてる助手席用のドアミラーがほしい。
・駐車場は全部大丈夫という保証はない
街にいっぱいある駐車場、特に路地裏にあるようなやつはこんなところに本当に入れられるんかなー、でも駐車場を作ってるからには入れることはちゃんと設計して確認されてるんだろうな、と思っていたけど、たぶんそんなことない。軽なら出られるけどミニバンだと出られない、隣が空いていれば出られるけど満車になると出られなくなるみたいなシチュエーションはおそらく普通にある。駐車場作る側は単に場所が空いてるから駐車場にしたというだけであって、入るかどうかはドライバーが決めろ的なスタンスなのだろう。「使わない方がいい駐車場」は存在する。
・停める場所がないというリスク
公共交通機関でお越しくださいの場所が多いというのを車にまつわる勘違いその1で書いたが、駐車場ばっちりある観光地だとしても行楽シーズンは満車になり停めることができない可能性が爆上がりする。現地に行くまで駐車できるかわからんシステムって普通にリスク高すぎじゃない?最近は事前予約可能な駐車場も現れ始めてはいるが、渋滞で何時に着くかわからん、着いても駐車できるかわからんって普通に車使う気がしない。それともしばらく待ってれば何とか駐車場入れるものなのかな?
・車の管理って厳しいのな
免許証システムが厳しいのと同じに、クルマの管理システムも厳しい。買ったらちゃんと申請して登録して免許証と紐付けしてナンバーでどのクルマか識別できるようになってて保守も適切にやって保守管理している証明(車検)を定期的に行わないと公道を走らせることができないことになってる。家具や道具を買う感じでクルマ買う訳にはいかないのだな。その割にクルマの盗難が多発してるとか言うけど…
・ローカルルールが多い
教習所ではルールを守って運転することを厳しく指導される訳だが、実際の路上ではそのルールを上書きするローカルルール(慣習)があり、しかもそれは地域ごとに異なるらしい。そのローカルルールを知るために「空気を読む」必要があるらしい。なんやそれ。
例えば40km道路だけど皆50km出してる時に自分は40で走るか50で走るかとか。車線変更する時にウィンカー出さないとか。路駐禁止の道路で普通に路駐してるとか。どこそこの地域では高速道路で合流するクルマを入れてあげない地域だから気をつけろとか、この辺は運転が荒いから運転はおとなしくしとけとか、なんなの?なんで全国共通じゃないの?オモコロでも言ってたけど、「知らない方が悪い」前提のローカルルールマジでやめてほしい。初心者に優しい車社会になってほしい。
・歩行者との圧倒的優位差
俺が教習を受ける直前くらいに大津で園児の列に車が突っ込む痛ましい事故が起き、同じような小さい子供がいる親として心が辛かった。当時まだ免許なかった俺は「なんでこんなことが起きるんやろう、何とかならんのかな」と思っていたが、車を運転してわかったことは、「どうにもならん」という事実だ。車に突っ込まれたら死ぬ。だが歩行者側がいくら万全を期して十分気をつけて車を避けながら歩いていたとしても、ドライバー側のミスで車が突っ込んでくるのだ。教習中にも集団登校中の園児の列の横を通ることがあり、その度に胸が痛んでいた。車の安全装置は完璧ではない。アクセルとブレーキを踏み間違えるのもそこそこ起きうる事象だとわかった。自分みたいなへっぽこドライバーはいつ運転をミスるかわからぬ。だがミスって園児の列に突っ込んだ時に死ぬのはへっぽこな俺ではなく十分気をつけている園児と保育士の方なのだ。その非対称性が受けいられなかった。園児の列に車が突っ込む事故が起きる度に全国の幼稚園保育園では再発防止のために話し合い、対策を練るだろう、でもどれほど十分に気をつけたとしても車が来る時は来るのだ。横断歩道で右見て左見てもう一度右を見て手を上げながら渡ってもよそ見ドライバーは突っ込んでくる可能性がある。防御不能であり、その時死ぬのは園児の側なのだ。ハコヅメでもそんな話があったけど。「そもそも園児が外に出る方が危ない」みたいなローカルルール発動させずに園児が安心して公園に行ける方法の開発が待たれる。
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