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桜島へ。2日目。

鹿児島2日目 2024.2.9

鹿児島での初ライブを、おかけでなんとか無事終えて、ライブ後にお店に来ていた、生きていれば母親と歳がほぼ同じ位のご婦人と少しお話をして。
口調や話し方ののイントネーションが、鹿児島独特のもので、話を聞いているだけで、涙が出そうになってしまった。

鹿児島、鹿児島と言うけれど、そこに何を感じたいのか何を見つけたいのか、なぜ急に鹿児島に惹かれるのか。いろんな要因があると思うけど、一言で言ってしまえば、
母親に会いたい。
それだけである。
会える気が少ししてしまうからだ。

2日目の朝は、結局昼頃まで寝てしまい、動き出すのが遅くなってしまったけれど、桜島に行こうか、それとも知覧に行こうか。行き方や時間を調べたり、洗濯物をしてるうちに少しまた時間が過ぎてしまって。時間的に行けそうな桜島に行くことにした。

桜島には行った事はあると思うけれども、記憶がずいぶんとおぼろげだ。おぼろげどころか、あまり記憶がない。いってるはずやけど、いったっけ?くらいの。

そんな中、フェリー乗り場に着いた時に、あ!ここ知ってる!
フェリー乗り場に向かう、エスカレーターを上りながらそれはどんどんと確信へと変わっていった。あるある、来たことあるわ。

船内に向かうために、歩みを進めると、どんどんと色んな記憶がよみがえってきて。
1度とかではなく、2、3度は訪れていると思った。船内に確かうどんを食べるところがあった気もすると思いながら、乗船すると、うどん出汁の匂いがしてきた。
間違いない。ここでうどんを食べさせてもらったことがある。

近年、ようやく、自然や景色に対して、わかりやすく言えば感動できるようになった。けれど、小学生頃の自分は全くそういうものに対して興味がなく、うどんだしの匂いの方が、断然興味をそそられたのだ。笑

桜島


桜島が迫ってくる景色そっちのけでうどんを食べたいとごねて、母親にしたら桜島の景色とかを見せたかったんだと思うけれど、僕はそんなこと知ったこっちゃなく、うどんが食べたかった。
なぜか当時の記憶なのか、あるいは想像なのか、わからないけど、母親や親戚のおじちゃん、親戚のおばちゃんたちと話しているイメージがどんどんどんどん頭の中に浮かんできた。


そして今の僕なら、いろんな景色とか空とか海を見て一緒にいろんな気持ちをきっと共有できただろうなぁと思う。そしてそれを母親も喜んでくれただろうなと思う。どんな口調でどんな風な反応するかも、想像できるし、なんなら真似もできる。

わかってる。
わかってる。

桜島に着いてからもなんだか何とも言いようのない気持ちで、3.40分1人で歩いた。

いろんな景色を見て、いろんな話をして、たくさん良いものを、良いと思うものを、感じたことを、ただ言いあったり共感したいな。

こういう気持ちに終わりも正解もそんなものはなく。慰めが欲しいわけでもない。
ちゃんと受け止めたい。受け止めていたい。ただただ、どうしようもなく、叶う事もなく。それでも。

あえて言うなれば、それが人間の営みであり、現実だ。


だから、どうするんか。なんて事はいつもと同じ。わかってる。


遠ざかっていく。桜島。
桜島に向かう時は少し怖くて行けなかった、うどん屋さんに帰りは行って、ごぼう天そばを食べた。
何かに追われるように少しだけ必死で食べた。

ごぼう天そば

夕暮れ時が近づき、空の色も、空の表情もとてもとても綺麗でかっこよかった。

なんだかタイムスリップしたみたいな気持ちになった。桜島観光。

どうもありがとう。
そして、これからも。


1日目に書いたことを今読み返してみたけれど、ほぼ同じことを書いてるな。


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