初めて猫を迎え入れる時に必要な物ー環境作り編ー
※筆者は愛玩動物飼養管理士2級という資格を持っており、かつ現役で猫と暮らしています。その知識と実感を元にお話しする事を前提とさせて下さい。
いざ猫をペットとして、家族として迎え入れたいと思ったけれど、何から用意すれば良いの?そんなふうに思う方もいらっしゃるかもしれません。
今日はそんな方のためにお話を進めたいと思います。
まず、第一に。猫ちゃんと暮らす上で飼い主さんに約束して頂きたい事は「完全室内飼育にする事」です。普段はお家の中だけれど、排泄は外でして欲しいといった理由で放し飼いにする飼い主さんもいらっしゃいますが、お家の外は猫ちゃんにとって危険がいっぱい。
交通事故に合う可能性や、他の猫から感染症を移されるリスク、今まではきちんとお家に帰っていたけれど、何らかの理由で迷子になるなど。また、他人の敷地内で排泄をしてしまったり、鳴き声で迷惑をかけたり等、ご近所トラブルに発展する可能性も無きにしも非ず。飼い方のマナーという点でも望ましくありません。
さらに屋外に出している猫ちゃんは出していない猫ちゃんよりも平均寿命が短いという調査結果もあるくらいです。
ただ、お家の中で暮らす猫ちゃんは運動不足になりがち。それをカバーする為に環境をいかに工夫してあげれるかが大切です。
安全な室内で満足して暮らしてもらえるようにしましょう。
では、猫にとって快適な環境とは、どんなものなのでしょうか。
◆空調が整えられている
◆上下運動ができる
◆隠れられる場所がある
◆日に当たれる場所がある
◆新鮮な飲み水がある
◆栄養バランスの良い食事が用意されている
◆快適に眠れる場所がある
◆好みの爪とぎがある
といった具合でしょうか。
では詳しく見ていきましょう。
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◆空調が整えられている
冬は暖房をつけていないとしても布団や毛布にもぐったりして猫自身が調節してくれるでしょうが、問題は夏。熱中症になる危険性があるからです。猫が快適な気温は18~26℃といわれています。エアコンを活用しましょう。ただ、エアコンの風が直接当たるのは好きではないようです。
◆上下運動ができる
自然下では猫は高い木に登る動物です。それを家庭内で再現する為にキャットタワーやキャットウォークを設置しましょう。家具を階段状に設置するのも効果的です。
◆隠れられる場所がある
猫は狭くて暗い場所があると安心できます。大きな音がして驚いた時等に逃げ込める場所を作ってあげましょう。
◆日に当たれる場所がある
日光浴は陽に当たる事で骨が丈夫になるという利点もあります。窓から外を眺めるのは室内暮らしの猫ちゃんにとっていい刺激。外の空気を感じたり、鳥さんを見つけて楽しんだり。通称ニャルソックという自宅警備にもなります。気を付けるべきは脱走防止策を取る事と暑くなった時に退避できる場所を作っておく事です。
◆新鮮な飲み水がある
猫はあまり水を飲まない動物と言われています。便秘や泌尿器の病気予防にもなるので、好きな時に飲めるよう新鮮な水を常に用意してあげましょう。
猫が良く通る場所に複数設置してあげるといいでしょう。
◆栄養バランスの良い食事が用意されている
人と暮らしていく内に忘れられがちなのですが猫は元々肉食動物。なので猫は必要な必須アミノ酸が多いのです。猫は体内でタウリンを合成できない為、食事で摂取する必要があります。そこで必要になってくるのがキャットフード。中でも総合栄養食と呼ばれる水と一緒に摂取すれば健康が維持できる物が重要です。ちなみにドッグフードにはタウリンが十分に含まれていませんので余っているからといって与えないようにして下さい。
◆快適に眠れる場所がある
眠れる場所としてまず猫ベッドを用意してあげましょう。体がすっぽり収まるくらいの物が猫の頭数分(もしくはそれ以上あってもかまいません)用意します。冬は暖かいもの、夏は涼しい素材が望ましいかと思います。案外、段ボールにタオルとか毛布を敷いたものが好きだったりするんですけどね。設置場所としては猫が静かで落ち着ける場所が良いでしょう。
◆好みの爪とぎがある
爪を研ぐのは猫の本能的な行動です。爪とぎは臭い付け(マーキング)にもなりますし、転位行動と言って失敗したときのごまかしにする事もあります。ようはストレス発散ですね。どうしても壁や家具に爪とぎしだがるので、防止の意味でも爪とぎを設置しましょう。
……と、長くなってしまいましたがいかがでしたでしょうか?
次回は今回の環境作り編を踏まえた上でのアイテム編に続けたいと思います。
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