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理科への誘い
どうも、ナカです。
私が土曜に近所のママ友のお子さんと一緒に勉強をしている事を覚えておいて頂いている皆さん 、ありがとうございます。大好きです。
(以下の投稿をご参照↓)
オッサンがふなっしー|nkm @nkmshr2 #note https://note.com/nkmshr/n/nb639606f74b8
その子は小学生なのですが、破壊的に文章や絵や書道のセンスが有り、学校の教科で言えば、国語・社会・美術がすごく得意、という子です。
反対に理科とか算数にはそんなに興味が湧かない、ということで
ナカ「ほんなら興味有ることに関連した、理科っぽい実験してみましょかー。そもそも、何か興味が有ることがあって、そこが良いですよねー。」
ということになり、実験・実践しているところです。
今回実施したのが、写真の内容。
小学生「先生、今日は何をするんですかっ!?」
ナカ「今日は、この100均にて200円で購入した超高級・綿100%Tシャツを、ボクいろに染めてみるよ!」
小学生「先生、全然内容が入ってきませんが、また適当なことを言っていることだけは分かりました!そういう虚言は1日1回だけのルールなので、次に言ったら即帰宅ですよ!」
ナカ「うん、分かった!こういう緊張感のある時間が、またボクを成長させていくよ!」
こんなテンションでは進んでいかないことを、相手の生徒とナカの名誉のためにも申し添えておきますが、最終形として目指したいとは思います。
さて、写真に戻って、
右側のシャツは、コーヒーを染料として使ったもの。
左側は、染色専用の化学商品:Dylon(500円くらいでした)を使ったものです。
発色の濃さも鮮やかさも、全然違いますね~。
左側の方が圧倒的に色乗りが良いです。今回はネイビーの色を使いましたが、黄色やパッションピンク、真っ黒など、種々の色があります。
こんな実験比較を通して、今でこそ小学生が自由に水彩絵の具をふんだんにパレットにのせたり、未就学児がグリグリクレヨンで多くの色を使いこなしたりしているけど、ソレって昔から当たり前のことだったのかなーと気付いてくれればしめたものです。
右側のコーヒー染めが工業が発展する前の時代の色のイメージ。
昔は、様々な色を使うには、植物や岩石から色素を抽出などして、まず絵の具を用意するのにかなりの手間が掛かっていたんだな。色の種類によっては、劣化・風化しやすいものもあり、綺麗に発色させるには相当大変だろうな、ということが分かります。
特に青色は、なかなか綺麗なものを大量に採取するのは難しかったようで、そうなると、
画家「青色を使う面積は小さくしないとな」
など、構図や表現にも制限が有ったんじゃないかなー、なんてことも想像できるかもしれません。
それが左側のように、簡単に安価に多様な色彩を製造できるようになると、自由なデザインにも繋がるし、我々庶民でも絵画制作の世界に足を踏み入れられるため、美術人口の裾野を広がるなー。そうすると、全く新しい表現方法が生まれやすくなるかもしれないなーとも感じられます。
この取っ掛かりに食い付いてくれるだけでも充分ですが、これ以降はどんな方向にでも発展可能です。
・黄色い色素をもつ花って、何があるかな?(植物へ)
・日本の黄色い植物とヨーロッパの黄色い植物、違うなぁ、気候が違うからかな?(地理・地学へ)
・昔の絵の具は何円くらいのお金が掛かったんだろう?(経済学へ)
・えー、昔のきらびやかな絵って、ものすごい高価だったのね!?じゃあ、お金持ちの権力者くらいしか注文できないんじゃないの?例えば織田信長はどんな絵師に注文してたんだろう?(歴史へ)
・いやー織田信長から「ワシの肖像画書け」って言われたけど、本物がもしブサイクだったとして、本物通りに描いたら確実に殺されてたんじゃないかなー。だいぶイケメンに描いてある気がするけど、昔はこんな顔がイケメン・美人だったのかな?(文化へ)
・そういえば、現在の絵の具もどうやって作ってるんだろ?(化学へ)
・自然にはなかなか無いようなものを合成しているんだな?じゃあ、作る途中で出てきた排水とか、どう処理してるんだろ?(環境学へ)
正直、毎週会ってる小学生のお子さんに刺さらない話題も多いです。
が、刺さるものが見つかるまでやめないのが私の取り柄です。
・・・いやそれ、めちゃ面倒くさい中年オジサンだな!
ー完ー