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12年前のリトルトゥースへ

オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームの観覧に応募したけど外れたので、ライブビューイングに行ってきた。

観覧の応募もした。5万人入ったらしいけど、2回応募しても当選しなかった。
ライブビューイングは200ヶ所でやったみたいだけど、私の行ったところは満席だった。
ライブビューイングの会場も、東京ドームも若い人もいればオードリーより年上の人もいたし色々なファン層がいた。

冒頭の第一声で若林が「ラジオモンスター」と言ったけど、まさにモンスター級。本当に大人気だと思った。

この番組が始まったのは2009年なんだけど、主に番組を聞いていたのは2009-12年ぐらいかな。
2008年のM1グランプリでブレイクしたオードリーが勢いそのままに掴んだレギュラーのラジオ。春日が変なやつと思いきや若林の方がヤバそうとか、テレビでは地味とか“じゃない方”に映る若林のトークの方がおもしろいとか、よく言われてる初期のオードリーの印象のエピソードを私も楽しんでいた。

2013年に若林が出した本『社会人大学人見知り学部卒業見込』も買った。
エッセイを書籍化した本だった。そこにはラジオでも話されたエピソードの、売れるようになってやっと7万の部屋に住め、エアコン付きだから自分で温度をコントロールできる嬉しさの話とか売れていく途中の芸人ならではのエピソードはいまだに覚えている。

あれから10余年。オードリーの2人も、そして私も色々変わった。
もはや彼らは売れ始めた芸人と大御所芸人のどちらに近いのかといったら後者だと思う。2人とも結婚して子供もいるし、デカい外車持ちだし。私はそういうのも頭ではわかっているつもりだったけど、原付でフジテレビに通っていたエピソードで止まっているところもある。

ライブビューイングに申し込んだ時にイベント終了の時間を2時間早く勘違いしていて(その時の自分は通常の番組と同じと思ってたのかも)、妻には20時前には終わると伝えてしまっていた。妻は映画館近くの商業施設にいて、私の終わりを待って夕食に行こうと約束をしていた。

数日前に間違いに気づいたけど、もう言わなくていいかと思う。2時間経ったあたりでキリのいいところで出ようと思った。
フワちゃんと春日のプロレス対決が終わった頃、1人そそくさとシアターを後にした。トイレに行く人はいたけど、途中で帰ってる人はたぶんいなかった。

序盤のトークで春日が「昨日の番組はみんな聴いてるよね?今ここにいるってことは聞いてないとヤバいでしょ(笑)」と言っていた。
若林はこれだけいれば聴いてない人もいるでしょうとフォローを入れていた。

私がそのヤバい人だった。

今は妻と生活リズムを合わせているので、どんなに遅く起きていても25時まで。聴こうという発想すら起きなかった…

これまた序盤のトークで若林が「東京ドームで何時間もトークだけでイベントやった人っているのかスタッフに確認したら、大川隆法とローマ教皇だけなんだって(笑)」と言っていた。
それに会場の客もライブビューイングの客も拍手してた。私も小さく拍手した。

よく訓練されたファンは信者と見分けがつかない。

東京ドームで5万人を前にしてやっているとは思えないようないつも通りのフリートークはおもしろかった。

春日が相変わらず「大したもんだ」とか言うけど10数年前のあの時なら上から来るキャラで笑えたけど、アラフィフに足を突っ込んでる今なおそのキャラで、それは春日の魅力ではあるけどもう普通におじさんなんだよな…としんみりしてしまった。

X(旧Twitter)を見るとたくさんの有名芸人が東京ドームの写真と一緒に感想をポスト(旧ツイート)していた。
頭では認識はしていたけど、こんな風に見せつけられるとね。もうそういう立場の芸人なんだよな〜と、認識を新たにした。

大御所に片足突っ込んだ系芸人のラジオだとナイナイのANNなんかは途中で矢部が抜けたりしたけどオードリーはこのままいくのかな。放送何年まで行くんだろう?20周年、25周年はそっと見守ろう。

彼女もいず、ブラック企業に縛られて、土曜も働いて。でも貴重な休日寝るのがもったいないと思って深夜聴いてたあの時のANN。 12年前のリトルトゥースだった自分に伝えたい。オードリーは一流になってる。自分も思いの外なんとかなってるって伝えたい。

妻とは回転寿司に行った。寿司は限られたネタしか食べない妻とはカウンターの寿司屋に行くことはない。多分ずっとない。でもそれでいい。安いけどうまかった。そこそこお腹いっぱい食べたけど2人の食事代はライブビューイング代より安かった。金だけじゃない幸せもある。

改めて15周年おめでとうと言いたい。ANN、信者たちのために死んでもやめんじゃねーぞ!

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