顎変形症の両顎手術(ルフォー+SSRO)の持ち物

タイトル通り、顎変形症の両顎手術(ルフォー1型+SSRO)の入院のときの持ち物についての記事です。

私も入院前にいろいろな方の経験談を参考にして助けられたので、私の記録も残しておこうと思います。
あと私も今後プレート除去とオトガイ形成の入院があるので。

※この記事はあくまで一個人の意見なので絶対というわけではありません。

前提

  • 40代女で単身者(退院時のみ親に迎えに来てもらった)

  • 入院期間は12月で6泊7日(手術前日に入院)

  • 入院先は地域の基幹病院になっている大きな総合病院

  • パジャマとタオルは病院のルールでレンタル必須なので持参なし

  • 病院から〇〇を用意してくださいという指定は一切なし

  • 術後の顎間固定はゴム掛け(術後2日間はゴム掛けのみ、それ以降はシーネ&ゴム掛けで食事時は自分で外せる)

同じ保険適応の手術でも病院によって必要なものは違うと思います。
入院する病院の指示に従うというのが大前提ですし、入院前に不明に思ったことは事前に病院に質問しておくのも大事です。

はじめに

最初に言っておきたいのは、荷物は少なければ少ないほど良い!ということです。

もちろん足りないものがあったらそれは困るんですが、余計なものを増やして大荷物になるというのもまた不便です。
特に術後は体力が大幅に低下するので、退院時はほぼ確実に入院時より体力も気力も低下した状態になります。

病院まで車で行ける、病室まで家族が付き添ってくれるし迎えに来てくれる(=荷物を持ってくれる)というのなら気にしなくてもいいですが、往復ともに公共交通機関で自力移動の場合は荷物が少ないほうが圧倒的に楽です。
私は退院時のみ親に車で迎えに来てもらいましたが、術後に一人で荷物を持って移動するのは病院内だけとはいえ疲労感がありました。

そして術後数日間は身の回りの荷物の整理も覚束ない状態になるので、どこに何があるのか把握しやすいに越したことはありません。
なので可能な限り必要最低限の荷物にしたほうが楽だというのが、実際に入院を経験した今の私の意見です。

ちなみに病院によっては往復の荷物を宅配便で送れるサービスなどもあるらしいです。
残念ながら私が入院した病院にはなかったんですが、あったら使いたかったです。

絶対に必要だった物

貴重品類は除外してます。

  • ティッシュ

  • ウエットティッシュ

  • 紙コップ

  • 綿棒

  • スリッパ

  • S字フック&エコバッグ(かご)

  • 小さいスプーン

  • 小さい歯ブラシ

  • 下着類

  • 生理用品

  • スキンケア用品

  • リップクリーム(ワセリン)

  • その他細々したもの

以下、項目ごとの詳細です。

ティッシュ
 ・ソフトパックのもので150組のもの
 ・どれくらい必要になるか不明だったので5つパックをそのまま持っていきましたが、結局2パックで足りました
 ・余裕を持っても3パックあればいいと思います

ウエットティッシュ
 ・ノンアルコールのもののほうが出番が多いです(口周りや鼻を拭くのによく使う)
 ・普段からシルコットの詰め替えタイプをまとめ買いしてるのでそれを持っていきました(フタはシールで貼るやつを付けています)
 ・アルコール入りのものは携帯用の小さいサイズで十分でした
 ・詰め替えのやつにシールで貼るフタを付けておくと嵩張らないのに乾燥を防げて便利です


紙コップ
 ・ダイソーの205ml✕40個入りのを持参
 ・術後は厚みのあるカップ類では上手く飲めなくなるので紙コップが一番いい
 ・紙コップだけで置いておくとすぐ倒れたり落ちたりするので、紙コップホルダーがあると便利だと思いました
・↓を自宅で使ってるので持っていけばよかった


 ・ゴム掛けする時に使います
 ・自立する大きめサイズの鏡で、なるべく安定感があるものがいいと思います

綿棒
 ・主に鼻用。術後は鼻が詰まるのに鼻をかめないので結構使います
 ・40本入り✕5袋という綿棒を持っていったのですが余裕を持っても2袋(80本)あれば十分でした
 ・濡れてるのがいいかどうかはお好みで(私は普通ので平気でした)

使い捨てマスク
 ・病院、病棟内の移動に必須(インフルエンザ流行ってますからね)
 ・顔がパンパンに腫れた状態で使うので大きめサイズが必要
 ・術後は涎が垂れてマスクがすぐ汚れるので、気にせず使い捨てできる100円ショップのやつが便利(ダイソーの40枚入りで足りました)
 ・往復時に使うマスクはちゃんとしたやつがいいと思います

かかとのあるスリッパ
 ・今どきの病院はどこも普通のスリッパは禁止だと思います
 ・かかとがついてて、脱ぎ履きしやすくて、裸足で履いても不快じゃないものがいいです
 ・かかとがついてるけど潰してスリッパみたいに履けるやつだと、病室内でちょっとだけ履く時とかに便利です

S字フックとエコバッグ2〜3つくらい
 ・可能なら100円ショップで売ってるS字フック付きカゴがベストです
 ・余計な荷物を持っていくくらいならカゴを持っていったほうがいいし、車移動ができるなら絶対に持っていったほうがいいと断言します
 ・持っていけない人はS字フックとエコバッグやベッドサイド用のポケットなどで代用しましょう
 ・ちなみにティッシュ、マスク、綿棒、スマホあたりが入れたいものになります
 ・カゴを持っていく場合もS字フックとエコバッグはあると便利だと思います(エコバッグはシャワー行くときにも使います)

小さいスプーン
 ・ダイソーのマドラースプーン
 ・術後は口が開かないので小さくて薄いスプーンが便利
 ・コンビニなんかで貰えるやつでもいいけど、マドラースプーンだと取っ手が長いので口に運びやすい
 ・退院後も使うのでまとめて多めに買っておくと便利かも

ダイソーのカラフルマドラースプーン
↑Xでおすすめされてたのを見て持っていったら大正解だったマドラースプーン

小さい歯ブラシ
 ・術後は口が開かないので(略)
 ・歯磨きらしい歯磨きは出来ないけど、ブラシが届く範囲だけでも磨けると精神衛生的にも良い(歯の裏側は比較的磨きやすい)
 ・クリニカのコンパクトタイプとタフトブラシのW使いしましたが、入院中はタフトブラシがあれば十分かも
 ・抜糸までは柔らかいタイプがおすすめ(タフトブラシは普通のでOK)
 ・抜糸後は普通の硬さのほうがよく磨けて良いと思います

下着類
 ・パジャマはレンタルなのでインナーと靴下だけ
 ・術後数日間は着替える余裕もないので数は少なめで大丈夫です
 ・汗かくのでヒートテックよりエアリズムのほうがいい
 ・上はブラトップが便利
 ・ベッドにいる時間が長いので肌触りの良いものがいいかも(シームレス系おすすめ)

生理用品
 ・期間が重なったので多めに持っていきました
 ・量はいつもより少なかったですが正直これは個人差があると思います
 ・病院のコンビニでも調達できるから足りなくても大丈夫

スキンケア&ヘアケア用品
 ・スキンケアどころではない日が続くので軽めでOK
 ・洗顔、クレンジング、オールインワンジェルを基本に各自必要そうなものを足していくイメージ
 ・メイク用品も最低限でいいと思います
 ・ボディーソープとリンスインシャンプーは病院に備え付けのものがありましたが、シャンプーとトリートメントは持参しました
 ・術後数日はシャワーも禁止だったので、全身脂性肌の人間は顔も体もしっかり洗えるものを準備したほうがいいです(硬めのボディタオルとかスカルプシャンプーとか)
 ・シャンプーブラシと酵素洗顔のパウダー(バラで3つくらい)は持っていって良かったです
 ・汗ふきシートや洗顔シートも持っていきましたが、ないよりはマシかな程度でした
 ・逆にドライシャンプーは持っていかなかったけど正解でした(シャワー禁止期間はバンテージ巻きっぱなしなので使えない)

リップクリーム(ワセリン)
 ・スキンケアとは別枠で必須だし退院後もたくさん使う
 ・術後は唇がとてつもなく腫れて、その後脱皮のような皮剥けがきます
 ・とにかく刺激がなく保湿力のあるワセリンのようなリップクリームがあると安心
 ・でも病院に言えばワセリンとか軟膏は出してもらえると思います

その他細々したもの
 ・ビニール袋(スーパーのポリ袋)大小2枚ずつ→あると便利
 ・目薬→いつも使ってるもの
 ・ハンドクリーム→同上
 ・メモ帳とペン→使わなかったけど筆談が必要になった時に備えて
 ・普段の歯磨きセット→前日用
 ・スマホショルダー→院内の移動用
 ・携帯用のミニ懐中電灯→床に物音して見つからないときに便利だった

必要なかった物

いずれも個人差や病院による違いがある部分だと思うので、絶対に不要というわけではないです。

スマホスタンド
 ・単純に私に合わなかった

延長コード
 ・ベッドのすぐ上に電源がいっぱいあったので、充電器と長めのケーブルで足りました
 ・これは病院、病室によるので事前に確認したほうがいいです

調味料
 ・お粥の味付け用に念の為トリガラスープの素を持っていったけど、3食中2食はお粥に味付け用調味料がついていたので不要でした
 ・そもそもお粥を食べられるようになったのは術後3日目で、味なしのお粥は1日1食だけ…と考えるとわざわざ持参する必要はなかったかなと

ノートパソコン
 ・私は退院後に実家に一週間ほど滞在予定だったので持っていったし必要でしたが、退院後そのまま自宅に帰宅だったら必要なしでした
 ・術後は熱が出てるし頭も痛いしでパソコン開くような余裕はなかったです(病室は個室以外パソコン禁止でしたし)

耳栓、イヤホン類
 ・術後3日間はバンテージを巻いてるので耳に何かをつけることが不可能
 ・退院時も耳も詰まった感じがあるのでイヤホンをつける気にはなれず
 ・イヤホンは行きの電車で、耳栓は前日の夜に使いましたがなくてもよかったかなという感じ

吸い飲みやストロー
 ・ストローは物理的に吸えなくなるので役に立たない(使えるようになったのは術後2週間経ってから)
 ・吸い飲みも一応使ってみたけど必要とは思わなかった
 ・ポンプ式のボトルを持って行く人もいるようですが衛生的にどうかなと思うので、躊躇なく使い捨てできる紙コップが一番だと思いました
 ・ワイヤーの顎間固定する人には必要だと思うので、事前に固定方法を確認したほうがいいです

持っていけばよかった物

 【重要】軽くて締めつけ感のない眼鏡(近視の人限定)
 ・私の場合は術後の頭痛が酷く眼鏡をかけるのが辛かったです
 ・帰宅後に軽いフレームの眼鏡に変えたところ随分と楽になったので、これで病院に行けばよかったと思いました
 ・求める軽さとしてはJINSのAirframeで最低限のラインという感じです(あくまで個人の感覚です)
 ・術後1ヶ月経ってもまだ眼鏡のしんどさがあるので、可能ならICLとかレーシックしておいたほうが楽かもしれません

電動シェーバー
 ・流石に一週間放置だと退院時には産毛が気になりました(顔脱毛が終わりきっていないので)
 ・嵩張るものじゃないので入れておきたかった

プロテイン飲料
 ・荷物は少なければ少ないほどいいと言いましたが、それでも余裕があれば持っていったほうが良いと思いました
 ・病院食なので栄養は計算されてるはずですが、それでも骨を切った直後の食事としてはタンパク質が物足りない感じがしたので…
 ・持っていくなら粉末ではなく最初からドリンクになってるもので、紙コップに注ぎやすいキャップ付きタイプのものを3本くらい
 ・病院のコンビニで調達できるなら手術前に買っておくと良いです
 ・プロテインに慣れていない人は事前に味を確かめたほうがいいです(味が苦手な人もいるので)

紙コップホルダー
 ・紙コップのところにも書きましたが、紙コップ単独だと安定感がないので紙コップホルダーがあると便利です
 ・飲む時は紙コップを尖らせたりしたほうが楽なので、紙コップを置いておくとき用と思ってください

ネックピロー
 ・退院後も頭を高くして寝たほうが楽なのと、病院では腰が痛い時にも使えると聞いたので(本当に腰が痛かった)
 ・横向きで寝る癖があるのでそれの防止と、頭を高くするために退院後に買いました(次の入院にも持っていけるようにコンパクトなもの)

必要なら持っていったほうがいい物

ドライヤー
 ・病院のドライヤーはパワーがないので、髪が多い人や長い人、こだわりのある人は持参したほうが良いと思いました
 ・私は髪が短いので病院のドライヤーでも何とかなりましたが、毛量が多いので少し時間がかかりました

補足など

ネット環境について

病棟にFREE Wi-Fiがあったものの遅くてほぼ役立たずでした。
しかしスマホ見るのもしんどい状態が長かったため、そこまでギガが必要というわけでもなかったです。
私の場合はたまたま直前にサブ回線のMNPをして、初月のみ35GBくらい使えるプラン必須だったのでこれを活用しました(それでも10GBくらいの消費だったかな)

個人的にはポケットWiFiなどは必要ないなと感じました。
ずっと動画見てるとかPC使うとかじゃない限り、スマホのプラン変更とか追加で対応できると思います。

バッグについて

今回はスーツケースのSサイズ(機内持ち込みサイズ)+ボストンバッグSサイズに手持ちの荷物(ミニショルダーとA4書類が入るエコバッグ)に収めました。

スーツケースを大きくすれば1つにまとまるとは思いますが、病室内での取り回しを考えると小さめスーツケースにボストンバッグで2つに分けたほうが便利だと思います。

特に術後は下を向くという動作自体が困難になるので(涎も垂れるし屈むのもしんどい)、病室内でスーツケースを開閉するのはかなり面倒です。
閉じたスーツケースにボストンバッグを載せておくと高さが確保できるので楽になります。

着替えについて

パジャマ類は全てレンタルでしたが、手術当日〜2日間くらいは着替えることも難しかったです。
3日目まで手術時の病院着と着圧のストッキング(病院支給)のままでした(翌日にカテーテルが外れたので下だけは履けました)

なので替えの下着も少なめで大丈夫です。
私は入院日に着ていったもの以外にブラトップ4枚、ショーツ6枚、靴下4足ほど持っていきましたが余裕がありました。

また上にも書きましたが入院中は熱が出ていてとにかく汗をかきやすかったです。
一番汗をかく時期は病院着のみだったのでインナーは関係なかったですが、それでも退院日まで37度くらいの微熱が続いていました。
普段から冬でもエアリズムのブラトップを使ってるのでそれを持参しましたが、これがヒートテック系だったら大変だったな…と思いました。

肌に触れるインナーは通気性重視で、寒いのが心配なら上に羽織るものを用意するか、エアリズムの上に重ねて着る用のインナーにするとかがいいと思います。

最後に

思い返すと不要なものを持っていったり必要なものが抜けていたりしましたが、概ね不便なく入院を終えることが出来ました。
でもやっぱり荷物はもっと減らすべきだった…と後悔したので、こうしてまとめておくことにしました。

とはいえ必要なものは病院や術後の処置によってかなり差が出る部分だと思うので、事前に100%満足行くものを過不足なく用意するのはかなり難しいと感じます。

事前に入院の説明を聞く機会があるはずなので、疑問に思ったことはそこで徹底的に潰しておくのがいいです。
…とは言ってもその時点では具体的に何を聞けばいいのかもわからなかったりするんですが。
少なくとも私はそうで、全くイメージがないまま入院準備をしていました。

でも日本の大病院だったら病院内にはたいていローソンが入っていて入院に必要なものを調達できるようになっているので、多少の忘れ物があっても大丈夫です。

顎変形症の手術はそれなりの大手術で入院中もしんどいですが、術後は3日間耐えればかなり楽になります。
逆に言えば3〜4日間は必要なものも少ないので、あれこれ準備しすぎても空振りに終わるなあとも思いました。

退院後に自宅で必要なものや食事についてもおいおい書いていこうと思います。