GAKU-WARA!!と腐ってた話

 お疲れ様です。峯岸いちごです
 先日、京都祇園花月で「GAKU-WARA!!」というライブに出演しました。
非常に楽しかったです。まさか自分が選ばれると思っていなかったのでエントリーフォームの特技欄に「一般常識がない」と書いて送っていました。舞台上で触れられたらまずいと思って変なムーブばかり取ってしまいました。
 「GAKU-WARA!!」出演前にはM-1に3回出てました。結果はすべて1回戦負け。M-1が好きでお笑いを始めたのに1回戦すら通れない自分に嫌気がさして少しだけお笑いを休んでアルバイトでも始めようかと思っていました。
ピンでもうまくいっているわけでもなくバトルライブではほぼ毎回下位~中位をウロウロする結果を出していました。途中から「最下位をとらないネタ」選びを始めていました。正直腐ってました。腐って良いほど頑張れていない自分にも嫌気がさしていました。
 同学年の学生芸人がどんどんライブで一位をとったり、色々なライブに呼ばれたりしているのを見て自己嫌悪に陥ってそれから逃げるために負けた時に言い訳ができるネタを選んでライブに出てました。本当に良くなかった。「続けている」だけの状態が数か月続きました。全員に失礼なことをやっていました。本当に申し訳ないです。
 そんな精神状態で「GAKU-WARA!!」の出演が決まりました。出演が決まったときは嬉しさ4割、不安6割でした。「どうせスベる」「吉本の劇場で恥をかく」といった不安が出演までの数週間ほど付きまとっていました。当日祇園花月に向かう最中も「今から大勢のお客さんの前でスベるんだろう」「ウケへんかったときのコメントどうしよ」とかを考えていました。
 劇場についてほかのメンバーを見ると自分よりも何倍も面白い人たちで「スベる」という意識がより一層強くなりました。リハーサルの時も「スベるのに小道具使わせてもらって申し訳ない」という気持ちばかりでした。
 本番が始まって自分の順番(3番目)を待っていました。不安しかなかったのであまり記憶はありません。そして自分の順番になってネタが始まり明転したときに今まで見たことのない数のお客さんがいました。第一声のツカミ、噛みました。焦りでいっぱいになってネタも早口になりました。自分の中ではかなり低いパフォーマンスでした。
 一つ嬉しかったのは今までにしたことのないウケ方をした点です。これは爆発的にウケたとかではなくて笑いの発生の仕方がかなり理想的だったということです。今回の僕のネタの形式は、フリップに大喜利のお題が書いていて次のフリップに回答が描いてあるというものでした。お題を見せた時にクスクス笑い、回答を言ったときに笑いが起きて、そこに補足説明をするとみんなが理解し始めて笑い声が大きくなるといったグラデーション的に笑いが増幅するという経験をしました。テレビとか劇場で見ていたウケ方をしました。
 単純なウケ量でいうと多分少なかったですが、理想のウケ方ができたのでめちゃくちゃ満足です。今後のためになるアドバイスもたくさんもらえました。
 ちょっとだけ自信がつきました。まだお笑いを続けられそうです。

 ありがとうございました。



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