#65 NO BUSESとフィリピン旅
文:Strip joint (Ba.)中塚
先日、No Buses自主企画『I’m With You』に呼んでもらった。
昨年にアルバムを出して、今年二月にはDYGLと渋谷クアトロでライブをし、今回は No Busesに声をかけていただいた。東京でインディロックをやっているものとしてはこの上ない光栄な事である。
自分がNo Buses を初めて聞いたのはSound Cloudに上がっていた音源だった。その時は数多あるバンドの一つであったが、あっという間に人気者になっていた。その当時十七歳だった私は、ひたすら気に入ったインディーロックの音楽に感想をつけてつぶやくツイッターのアカウントを所有していたのだが、何故かそれを近藤くんがフォローしてくれていたことをよく覚えている。
今回のライブでは、アルバイトとして働いている下北沢BASEMENTBARでのライブだった。バーカウンターからよく見ていた満員のステージでライブできたことは感慨深かった。ライブの途中客がステージのギリギリまでグッと詰めてきたときの圧とそれに呼応するメンバーの演奏の熱にはかなり興奮した。多分今年1番のライブだったと思う。
バンドというものは非常に脆いもので、いつも絶妙なバランスを保っているものだとよく思う。しかし、こういう日があることによってまた少し延命されていく。
最近の生活のテーマは「目の前に起きていることを能動的に楽しむ」である。斜に構えて生きてきたのでこれが中々難しかったのだが、環境の変化や周りの影響で少しずつマインドも変わってきた。
客、演者、スタッフ共々顔見知りであるということもあり、いつもはほとんど酒を飲まないのだが、限界まで飲んで全力で楽しんだ。普段は端の方でひっそりと佇んでいるが、この日はDYGLのライブの時、人生で初めてダイブまでしてしまった。
「NO BUSESとフィリピン旅」なんのことやらという感じだが、このライブの次の日に始発で成田空港に向かいフィリピンと韓国に一週間ずつ旅をしに行ったのである。
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