動く部分、動かせる部分、動かせない部分:ランニング感覚
ランニングをする行為で一番楽なのは動きの最適化、効率化です。ずっと継続して走られている人はその人の取り組んできた&積み重ねてきたものと個性が入り雑じって固定されたフォームが構築されています。
そこから外れるとしんどい。
これが外部的に、客観的に修整した方が故障が減り、パフォーマンスが向上するという知見を経ても変えたくない要因になります。
また、変えていきたいと思っていても、中々一人で変えていくのが難しい原因でもあります。コーチに付いてもらっても、根気強く変える努力が必要ですね。
この最適化、効率化は非常に便利で。このレベルに達するようビギナーの頃は一生懸命取り組みます。そのレベルに近付くだけでパフォーマンスが向上する。それが楽しい。
しかし最適化、効率化の過程でどうしても生じるのが無駄な動きの排除。表題の通り、動く/動かせる/動かせないという3つの区分が生じていきます。
意図的に最適化を作り出し、動かせる部分の領域もしっかり担保している人は何も問題ありません。いわゆる引き出しの多いプレイヤー。技術練を行っても「動ける人」ですね。
問題は最適化のみ行ってきた人。
こういう人はある動き以外は全然出来なかったりします。ある一定の環境、路面や起伏、スピード、距離・・・
自分の得意とする部分以外は極度に苦手とするパターンが見受けられます。
長らく身体を動かしていない人は身体の衰えを感じることも多いですが、実際は日頃使っていない部分が動かないから久しぶりの運動はしんどいんですよね。
ちょっとしたことでも筋肉痛が起きる。それと同じ現象がベテランランナー、アスリートでも起きる。
シリーズ化している「ランニング感覚」ですが、はっきり言って細かいところを書いています。どうでも良いと思う人は本当にどうでも良いこと(笑)
ですが、自分の最大パフォーマンスを目指したい、力を出しきりたい、才能の上限まで使いきりたいと思う人は是非1つ1つ読んで頂き、参考にして頂きたい。そして少しでも実際に取り組み、継続して欲しいです。
正直、才能の差やセンスの差はよく解りません。科学的に色々調査すれば割り出せるかもしれませんが、様々なアスリートであっても多くの人はそこまで取り組んでいないし、継続できないor理解していないです。
逆に言うと、過去の自分を超えるためには丁寧にやっていけば伸びていけるもの。これはアスリートもエンジョイランナーも変わりません。
そのお手伝いに指導者やコーチ、アドバイザーが居ると考えて頂ければと思います。
優秀な感覚、引き出しを持った人に見てもらうと非常に伸びやすい。ただ動き作りをやるのではなく、それがランニング感覚をも向上し、パフォーマンス向上に寄与させたいですよね。
日頃は気付かない動き難い部分、全く動かない、意識出来ない部分を見直してみませんか?
きっと引き出しが増え、動きが変わり、ランニング感覚もパフォーマンスも向上しますよ♪