社員数30名の田舎の町工場で工業高校から満員応募があった話
工業高校の求人倍率はとどまるところを知らず、R4年で20倍を超えました。
言わずもがなですが、一人の生徒に対して、20社の募集があるという状況です。
(余談です→)日本がものづくりに回帰しているととらえれば、我々にとってはうれしいことですが、単純にそうではないですし、若者が入ってこないという現状をただ表しているだけのように思います。
そんなこんなで人材不足がいろんなところで叫ばれています。
さて、我々ですが、幸いにも工業高校から2名(満員)の方が一次募集(高卒は一次募集では1人1社のみに応募でき、基本はそこで決まれば就職活動が終了しますので、一次募集での採用は原則入社確定になります)で応募してくれて、晴れて、4月から2名入社していただく予定です。
新卒採用2年目でこのような成果が出たので、noteしておこうと思いました。(すごいねって褒めてほしいだけです。)
やったこと
前年中 職業体験の実施←大事
6月 求人票をハローワークに提出
7月 ハローワークに受理された求人票をもって高校訪問←いちばん大事
~8月 就職説明会等に参加←高卒はいろいろと制限が多く工夫が必要
8月 生徒の企業訪問←ここでもう一度、心を掴まないといけない
9月 一次募集開始
職業体験
おそらく多くの高校で実施していると思います。
とにかく高校にコンタクトを取って、学生に来てもらうようにします。
高校訪問←一番大事
ハローワークが求人を受理すれば、各校に公開されるので、募集しているという状態にはなりますが、実際に高校に求人票をもっていって、進路指導の先生に猛アピールしましょう。この時期の進路指導の先生はめちゃくちゃ忙しいので、うまくやりましょう。
求人票の持ち込みは学校への売り込みと同時に、学校によっては、持ち込み求人として別枠で取り扱ってくれるので、生徒の目に触れる機会が増えます。
就職説明会
就職説明会と言ってはいけないのですが、事実上の就職説明会が各地域で開かれます。6月くらいに募集してるので、見逃さないで応募します。
高校生向けは就職説明会と言ってはいけないというほど縛りが強いので、マイナビとか展示会のように派手にやってはいけないみたいです。その中で高校生の気を引くブースにする必要があります。まだまだ私も試行錯誤中です。
企業訪問
地域によって違うかもしれませんが、生徒は企業訪問をしないとその企業に応募できません。
ここでどれだけの学生が来てくれるかで勝負が決まるのですが、ここでもう一回アピールすると同時に、高校生が応募してくれた場合、原則として募集枠数の採用をしなければならないので、生徒を見極めなければなりません。これもまた縛りがきつくって難しいんですが(たしか、面接はしてはいけない)、面接の気持ちで挑みます。
本当に大事なこと
実際に採用活動として手を動かすことは以上ですが、本当に大事なことは会社に魅力があるかです。
楽しく働いて、未来が見れる会社になれるように。変わることを恐れずにこれからも挑んでいきたいと思います。
それからもっと大事なこと
ものづくりをやりたい人が増えてほしいですが、人生の選択肢が広がることがとても大事だと思います。
高校に進学する前に、ものづくりに興味をもってもらえたら工業高校に進学する人が増えるはずです。
ものづくりに興味を持ってもらえるように、地域で初(自社調べ)のオープンファクトリーを開催しました(ステルス(なんで?))
我々はここにいるよと、こんなことをやっているよと、玄人がわかるような技術力だけじゃなくって、存在自体を示していきたいと思います。