新型コロナウイルスに感染した話
新型コロナウイルスが我々の生活を一変させてから、3年が経とうとしています。皆さんは感染することなく、元気に過ごされていますでしょうか?
7/27に妻が陽性となり、私自身も7/29に陽性となりました。
夫婦そろって所謂エッセンシャルワーカーのため、非常に感染リスクの高い環境で過ごす時間が長いです。とくに利用者は症状を訴えることができない人が多いため、避けようがありません。ちなみに妻も私もワクチン3回接種済みでした。
感染の経緯
妻は27日に陽性判定でしたが、咽頭痛は日曜日(31日)から出現していました。発熱はありませんでしたが、職場の職員に陽性者が多発しており、念のためPCR検査を受けたところ陽性となっていました。妻が陽性判定を受けた日から、寝室に妻を隔離することになりました。そのため、必要に応じて私が食べ物や日用品を渡しながら自宅療養を行なっていく予定でした。
私は濃厚接触者になりますので、『不要不急』の外出を避けるために大量の食材と日用品を買い集め、5日ほどは引きこもれる物資を準備しました。これも後述しますが、やっぱり足りませんね。周囲に協力してくれる人がいることが一番の救いだと思います。
この時点では私は何も症状がなく、「嫁さん10日間コレはきついなぁ」とか思いながら、家事をこなしつつ在宅仕事を進めていました。
7/29になると私にも微熱と喉の違和感が出現します。そりゃ寝室で一緒に寝てたら感染するよなとか思いながら、市の新型コロナ相談センターへ連絡し支持を仰ぎました。既に全国で10万人を超える感染者が発生しており、相談センターへの電話は繋がりにくく、15分ほどかけてなんとか繋がりました。
私は看護師なので職場での検査、もしくは自分で地域のクリニックで検査をするか判断に迷ったため相談しました。
結局、どこで検査してもいいですよとの返答をいただきました。私の住む市では、基本的にどこに行ってくださいなどの案内はしていないようで、自治体のホームページに掲載されている検査対応医療機関の一覧から、自分で予約してくださいというスタンスのようでした。
職場でも濃厚接触者が多数おり、有熱者外来の検査が大量に増えていることもあり、院内でスタッフの検査を行なうことも難しくなっていました。私の検査自体も職場で実施可能か難しい可能性があるとのことで、対策本部の指示を待つこととなりました。
最終的に職場で検査してもらいました。ドライブスルー方式で検体採取してもらいましたが、隣には介護施設のバスが待機しており、中には4~5人利用者が待機されていました。市井だけでなく、介護施設での感染・接触が増えている証拠なのでしょう。
検査自体は職場でも何度も取っており、いつも通り採取してもらいましたが、既に発熱・咽頭痛・鼻詰まりが出現している状態での採取は結構な苦痛でした。念のためにアセトアミノフェン500mgを20錠処方してもらい、帰宅しました。検査は抗原定量検査でしたが、平時であれば30~45分ほどで結果が出ていた気がしますが、今回は1時間半ほどかかって連絡がありました。
結果は陽性、わかっていたとはいえショックではありました。ただ、寝室に隔離している妻が、自宅内ではありますが自由に動けるようになってよかったかなとか考えていました。
症状の遷移
まず前提として、コロナは症状別に軽症・中等症・重症に分類されます。
<新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き(第5.3版)>
酸素飽和度(SpO2)、臨床症状から重症度を判定されます。
実際に自分が発症して無茶苦茶きついなと感じたのは、身体的にかなりきつい状態であっても、軽症であり、在宅で耐えるしかないというところ。
そもそも低酸素血症かどうかなんて、一般家庭で評価できないわけですし、症状にも個人差がありすぎるが故にこういう症状分類になったのかなという印象です。
発症1日目~3日目
7/29に喉の違和感+発熱があり、検査にて陽性が発覚しました。このときは活気もあり、夕食作ったり部屋の掃除をしたり、わりと精力的に動いていた記憶があります。ただし夕方になるにつれ、一気に熱が上がっていきました。最高で38.7℃まで上昇し、アセトアミノフェンを内服するもほとんど下がらず、しんどい思いをしていた記憶があります。
高熱は3日目が一番ひどく、下がっても38℃台が常といった状況で、悪寒もずっと残るような感じでした。シャワーを浴びても寒いというワケの分からない状態で困惑しました。このときは体力消耗が結構強かったのか、3時間寝入っては起きて無理やり水分補給して、また3時間寝るというサイクルで動いていた気がします。氷枕の交換のために起きていたと思うんですが、朦朧としていたのかあんまり記憶に残っていないんですよね。
発症4日目~6日目
発症4日目になると徐々に高熱は落ち着き、高くても37℃後半。これでも下がってきたなと感じるくらいには高熱が続きました。熱が下がるとともに、激しい咽頭痛に症状がシフトしました。嚥下時痛のほか、咳嗽痛も強烈でした。首回りも熱く、耳下腺・顎下腺周囲は圧痛を感じるほどに腫れていました。唾液腺の腫れのせいなのか、普段以上に唾液がダラダラ出続けるため、それを飲み込むと激痛が走るなど、とてもつらい時間がここで続きました。
なお、私は扁桃腺はほとんど見えない喉をしているので、何度か観察しましたが扁桃腺は腫れていませんでした。
喉の痛みで食事が思うようにできないことと、飲み込めたとしても激痛に悶える恐怖があったりと、とてもつらいところでした。コロナにはアセトアミノフェンという認識が強かったのですが、痛みがどうしてもガマンできず、ここでボルタレンを内服してみましたが、これがまたかなり効きました。ボルタレンはNSAIDsで、インフルエンザなどのウイルス感染症の場合にはウイルス性の脳炎になる可能性があり、NSAIDsは避けるように言われていましたね。ネットで様々な病院からNSAIDsを使ってはいけない訳ではない、アセトアミノフェンをお勧めするが、入手ができなければロキソプロフェンなどのNSAIDsも選択肢として可能と書いてありました。
それらの情報を加味して判断し、ボルタレンを使用しました。
寝込みながらコロナに関するいろいろ文献を読んでいましたが、オミクロン株は上気道炎がひどい傾向があるらしいことや、ウイルスの侵入門戸としてのACE2受容体の豊富な部分に症状が出るのかもとか考えながら過ごしていました。ACE2受容体は全身いたるところに存在するらしいですが、上気道や唾液腺に多く分布しているらしいです。そのせいで私は唾液腺が腫れたのかな?とか思いましたが、どうなんですかね。
発症7~9日目
発熱は完全に落ち着き、ほぼ平熱になりました。また、喉の痛みもほとんど感じなくなり、痒みと異物感は残りますが食事も問題なくできるようになりました。
7日目はまだ寒気が残っており、湯船につかるだけでもかなり体力を消費して驚きました。ほとんど全快しているものだと思っていたので、まだ残る悪寒に驚きました。というか体力的にかなり自信があったのですが、弱毒化したとされるオミクロンでさえこれだけ酷い症状がでるのですから、アルファ・デルタ時代はどれだけキツかったのだろうと思いました。
7日目にふと体重を測りましたが、平時より−3㎏になっておりました。
この頃にはそろそろ外に出たい欲求が強く、暇を持て余すようになりました。暇すぎて逆に何もできないという無気力状態になっていました。モンハンなどやりたいゲームがそこそこあったのですが、いかんせん継続する体力がなくなってしまっているのか、2~3戦やってからそれ以上続かず、を繰り返していました。とはいえ、それが苦痛というわけではなく、自宅から出れず気分転換が難しいことのほうが影響していると思います。
発症10日目(自宅隔離最終日)
今これを書いている日です。明日から出勤となります。
もはや症状のカケラもなく、3日ほど連続でリングフィットをやりながら、鈍った身体にムチ打っています。久々のリングフィットで驚いたのは、1週間以上ぶりでしたので運動負荷を30→28としてやったのですが、60kcalほどの運動で心拍数が平時より上昇していたことです。1週間近く運動量が著しく低下していることもありますが、筋肉量は低下しているのでしょう。職場復帰したら、また少しずつ運動負荷を上げていこうと思います。
コロナ感染症を振り返ると
発熱、咽頭痛、悪寒戦慄……
軽症で済みましたが、実際に症状を振り返るとひどく体力を消耗し、医療的な知識が薄い場合は病院にかかりたくなるのもわかるかもしれません。私の症状は軽症に類するものでしたが、そのキツさはホントに軽症か疑ってしまう程度にはキツイものでした。なお、体重が平時より3~4㎏減ったことを鑑みると、相応に体力の消耗があったのだと思います。これがよりハイリスクな人が発症したとなると、命の危険があることも十分に予測できると思います。
なお職場でもアウトブレイクが進行していることや、コロナ病床ではそこそこ亡くなってしまう方がいることも踏まえると、第7波と呼ばれる現状は酷いものだと思います。
普段の感染対策をしっかりとしていても感染する可能性が高い現在、何か新たにできることは4回目(人によっては3回目)のワクチン。。無理のない範囲でがんばっていきましょう。