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ミニ日経先物とアムロ・クリアリングとソシエテ・ジェネラル証券(工事中)

SNS アプリLinkedinに投稿してあったJPX取引所の英文の広告を見て気付いたことがあります。以下はその気になる部分をハイライトしました。

このハイライトの文章を直訳すると、「2020年、世界の指数先物市場で日経ミニ先物は、出来高第3位となり、JPX取引所の繁栄に貢献する派生商品となりました。」

2020年と言えば、パンデミック真只中。リスク資産がメルトダウンに浸って3月末からVの字回復し、米株は当時の史上最高値を更新した年です。しかし、これは驚きです。何が驚きかというと、あのような相場でなぜ日経ミニ先物が世界の先物市場出来高の第3位になれたのでしょうか? 実は、調査したところ、以下のようなデータがありました。2018年のデータですが、先物市場流動性トップ10です。

データもと Trading Sim

やはり、3番目に来るのはミニ日経先物です。意外と前から日経ミニ先物は、世界の3番目に流動性が高い先物商品だったのでしょう。
 
では、JPX取引所の繁栄に貢献するミニ日経先物市場で、最も活躍している証券会社上位1位と2位はどこがいたでしょうか? 当時もアムロ・クリアリングとソシエテ・ジェネラル証券だったでしょう。ほぼ毎日のように上位1位と2位の座を維持している2社ですが、どういった証券会社なのかを把握してみましょう。

ABN アムロ・クリアリング 証券
名の通りクリアリング会社です。クリアリング会社とは、金融業界や商品先物業界などでは、金銭(手形・小切手を含む)や有価証券、デリバティブなどの決済のための事前準備を行うことであり、通常、清算業務を行う「清算機関(クリアリングハウス)」が主体となって行われます。

アムロ・クリアリング証券は、清算機関であることから、社内には取引する部署はなく、他の証券会社や金融機関、投資会社などの委託口座を管理している証券会社であるということです。

私自身の経験により、存じてますがアムロ・クリアリング証券はマーケットメーカーの口座管理が多いと認識しております。また、CTAなど、先物に特化した運用会社の口座も管理していると思われます。

ソシエテ・ジェネラル証券
フランスでは2番目のメガバンク。先物・オプションの営業に特化したニューエッジ証券を数年前に吸収し、アムロ・クリアリング証券と似た顧客層を持つライバル会社です。

その他、同社内にある高速売買取引の部署は、EFP市場(現物と先物の裁定取引)にて、取引量が上位に入る証券会社として知られております。

この2社だけ見ても、クウォンツやCTAなどがほぼ日経先物相場を仕切っている可能性がとても高いということです。



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