不法滞在した外国人はどうなるか④
確か頑丈なアクリル板みたいなので仕切られていて
ドラマで見たことのある大体あんな感じ
面会室のアクリル板の向こう側の部屋、ドアの外には廊下があって
手錠?腰縄?(よく覚えていないんです)を廊下で外してもらって警察官に付き添われてA氏が面会室に入って来ます
知っている人が警察に捕まってアクリル板の向こうにいて、それまでみたいに自由に携帯で連絡を取り合ったりすることも出来なくて、手錠だか腰縄だかを着けられている所を見た私は再びのショックを受けます
この時のショックの度合いを例えるならそうですね
葉加瀬太郎の結婚を知った時くらいのインパクトだったかもしれません
このような例え方はこの場合不謹慎でしょうか
なんかすごい経験しちゃったなぁ
いやすごい経験しているのはA夫婦の方です
A氏は少し疲れたような表情で力なく微笑みます
こんな時何を話したらよいのか分かりません
「ごはん食べてる?」
と聞いたことは覚えていますがあとは何を話したか覚えていません
付き添って一緒に面会室に入ってきた警察官は机の前の椅子に座り、手元に目を落として何やら書き書きしています
ドラマと一緒だぁ
あまり話すこともないので早々に
それじゃあそろそろ・・・
という雰囲気になると、警察官が顔を上げて
「終わりでいいですか」
と言ってお開きとなりました
この警察官のA氏に対する眼差しが優しくて、ドアの外へ誘導する仕草もジェントルだったので、なんだか私は少しホッとしたのでした
A氏は最後に私に面会の礼を言い、ドアの向こうの廊下に消えてきました
続いてA氏の妻との面会です
A氏の時とほとんど同じで特筆すべき内容はないので割愛します
つづく